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  こどもは

  • 避難所(ひなんじょ)では　甘(あま)い　パンや　おかしが　こどもに　配(くば)られます。 　歯(は)を　みがく　ところが　少(すく)ないので、歯(は)みがきが　できないことが　 　多(おお)くなり、むし歯(ば)になりやすい。
  • 病院(びょういん)が　閉(し)まっていて　歯(は)を　治(なお)せない。

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  大人(おとな)は

  • 歯(は)みがきが　できないと、歯周病(ししゅうびょう)が　悪(わる)くなりやすく、 　糖尿病(とうにょうびょう)など、体(からだ)の　病気(びょうき)が　 　悪(わる)くなりやすい。

  • ※ 歯周病(ししゅうびょう)：歯(は)と　歯(は)ぐきの　あいだに　ばいきんが　 はいって　歯(は)ぐきが　痛(いた)み、歯(は)を　ささえる　 骨(ほね)が　溶(と)けて、そのままに　しておくと　歯(は)が　 ぬけおちる　こともある　病気(びょうき)

    ※ 糖尿病(とうにょうびょう)：血(ち)の中(なか)を　 流(なが)れる　ブドウ糖(ぶどうとう)が　増(ふ)えてしまう 病気(びょうき)

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  おじいさん、
  おばあさんは

  • 歯(は)みがきが　できないと、お口(くち)のなかで　増(ふ)えた　ばいきんが　口(くち)から　 体(からだ)に　入って　肺炎(はいえん)という　病気(びょうき)に　 かかりやすくなります。おじいさん、おばあさんは、すごく　肺炎(はいえん)に　なりやすいです。そして体(からだ)が　 弱(よわ)ることも　重(かさ)なると　死(し)ぬことも　あります。

  • ※ 肺炎(はいえん)：肺(はい)に　 ばいきんなどが　流(なが)れ込(こ)んだことで　 息(いき)をするのが　苦(くる)しくなる　病気(びょうき)

災害(さいがい)（地震(じしん)や　台風(たいふう)）から　
逃(に)げたあとに、死(し)ぬ 人(ひと)が　たくさんいます。

災害(さいがい)から　逃(に)げたあと、 病気(びょうき)で　死(し)ぬ人(ひと)が　たくさんいます。
これは、災害(さいがい)が　起(お)きる前(まえ)に　 準備(じゅんび)をすることで、
減(へ)らすことが　できます。

災害(さいがい)（地震(じしん)や　台風(たいふう)）から　 逃(に)げたあとの　生活(せいかつ)で、　
歯(は)みがきが　できないと　どうなるの？

災害(さいがい)で　水道(すいどう)が　こわれて　水(みず)が　 出(で)ないとき、 歯(は)みがきが　できず、　口(くち)の中(なか)が　汚(よご)れます。
食(た)べ物(もの)や　 眠(ねむ)りが足(た)りず、 体(からだ)の　調子(ちょうし)が　悪(わる)くなりやすくなります。
そして、口(くち)の　病気(びょうき)と　戦(たたか)う 力(ちから)が　弱(よわ)り、 ばいきんが　増(ふ)えやすくなります。
また、いつも　使(つか)っている　入(い)れ歯(ば)を　 失(な)くしたり、調子(ちょうし)が　悪(わる)いと、
食(た)べ物(もの)や　つばが、まちがって　喉(のど)から　 肺(はい)のほうに　入(はい)りやすくなります。
つばの　なかの　ばいきんが　肺(はい)に　入(はい)りこみ、 肺(はい)の中(なか)で　増(ふ)えて、
そのせいで　肺炎(はいえん)に　なることが　あります。 歯周病(ししゅうびょう)など　お口(くち)の　病気(びょうき)が　
ある人(ひと)は、口(くち)の中(なか)に　 ばいきんが　多(おお)いです。お口(くち)の病気(びょうき)に　なっていて、
食(た)べものが　よく　のどに　つまる人(ひと)は、災害(さいがい)のときに　
肺炎(はいえん)になりやすいようです。

監修(かんしゅう)：ときわ病院(びょういん) 歯科(しか)・ 歯科口腔外科部長(しかこうくうげかぶちょう)　
神戸市健康局歯科専門役(こうべしけんこうきょくしかせんもんやく)
足立了平先生(あだちりょうへいせんせい)

肺炎(はいえん)に　ならないために　
歯(は)みがきをしましょう。
汚(よご)れた　入(い)れ歯(ば)を　
きれいにすることも　大事(だいじ)です。

監修(かんしゅう)：ときわ病院(びょういん) 歯科(しか)・ 歯科口腔外科部長(しかこうくうげかぶちょう)　 神戸市健康局歯科専門役(こうべしけんこうきょくしかせんもんやく) 足立了平先生(あだちりょうへいせんせい)

口(くち)は　肺(はい)への　入(い)り 口(ぐち)です。避難所(ひなんじょ)で、水(みず)が　 足(た)りずに　口(くち)の中(なか)を　 きれいに　できないと、おじいさんや　おばあさんは　肺炎(はいえん)になりやすくなるので　注意(ちゅうい)しましょう。
阪神淡路大震災(はんしんあわじだいしんさい)では、地震(じしん)で　逃(に)げた あとの　生活(せいかつ)で　肺炎(はいえん)のせいで　 死(し)んだ人が　200人(にん)よりも　多(おお)かったです。 食(た)べ物(もの)や　「つば」が、　まちがって　喉(のど)から　 肺(はい)に　入(はい)り、　ばいきんも　肺(はい)に　 入(はい)りこみ、肺(はい)の中(なか)で 増(ふ)えて、そのせいで　肺炎(はいえん)になった人(ひと)も　 多(おお)かったと、私(わたし)たちは　考(かんが)えています。
口(くち)の中(なか)を　きれいにしておくためには、入(い)れ 歯(ば)の　汚(よご)れを　落(お)とすことも　 大切(たいせつ)です。食(た)べたあとには、 できるだけ　入(い)れ歯(ば)を　はずして　汚(よご)れを　とりましょう。 また、夜(よる)寝(ね)るときには　はずしましょう。

インフルエンザ予防(いんふるえんざよぼう)にも、歯(は)みがきなどで　口(くち)の 中(なか)を　きれいにしておくことは　よいと　いわれています。 糖尿病(とうにょうびょう)の人は　病気(びょうき)を　悪(わる)くしないために　 口(くち)の中(なか)を　きれいにしておくことが　大事(だいじ)です。 朝昼晩(あさひるばん)の　食事(しょくじ)の　ほかに おやつなどを　食(た)べる　 回数(かいすう)が　増(ふ)え、さらに　歯(は)みがきが　 ちゃんと　できないことが　長(なが)く続(つづ)くと、こどもの　むし歯(ば)が　ふえます。