防災の専門家から学ぶ、最新のサステナブルな防災対策。

2023/08/22

災害時におけるオーラルケアの重要性について「防災にオーラルケア」と題し、10年以上前から情報発信をしてきたサンスター。今回その一環として、災害支援や防災対策の専門家である国崎信江先生をお招きして記者向けのセミナーを実施しました。大規模災害時、避難所は想像以上に過酷な生活環境になります。国崎先生は、「災害時も自宅で継続して生活できるように備えることが、本来の防災であり、避難所だけが避難場所ではない」と訴えます。線状降水帯による長期間の豪雨で「在宅避難」の重要性が注目される昨今、日頃からできる具体的な備えをご紹介いただきました。

フェーズフリー備蓄
日常の食材を10日分程度あるように意識して常備し、平時の食卓で使った分を買い足して一定量を確保すれば災害時も平時と同じ食事ができます。災害時は水と非常食という概念に捉われず、好きな飲料や食料などあるとうれしいものを多めに買い置きしておく「幸せ備蓄」もおすすめです。

おうちDEキャンプ
ガス・水道・電気を止め、ライフラインに頼らない被災生活を疑似体験。防災グッズを使う練習にも。非日常を楽しみながら、いざという時に慌てない経験ができます。

災害時クッキング体験
カセットコンロでの料理や、火を使わなくてもできる食事をあらかじめ体験しておくと、非常時でも栄養バランスの良い食事を作れます。

被災地では、お口の中をきれいにしたくてもできないストレスは大きく、とくに口臭が気になる人が多いそうです。水が無くてもお口のケアができるようハブラシや液体ハミガキを常備しておくことが大切。口腔ケア製品の備えは、むし歯、歯周病・誤嚥性肺炎のリスクの回避にも必要だとセミナーでも力説されました。
サンスターの担当者からは、大規模な災害時の避難所生活の中で誤嚥性肺炎によって亡くなる高齢者が多いこと、そのメカニズムや災害時のお口のケア方法、サンスターの啓発活動や支援物資の提供、自治体や企業の防災備蓄に適したデンタルリンスの商品化などについて紹介しました。以下の関連情報も、ぜひチェックしてみてください。

国崎信江先生

危機管理アドバイザー。株式会社危機管理教育研究所代表。国内外の被災地での支援活動を通して防災対策を提唱しており、国や自治体の防災関連の委員を多数歴任。

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