サンスターは長年にわたり「防災にオーラルケア」というキーワードで、災害時におけるお口のケアの重要性を発信してきました。専門家と連携し社員が協力し合いながら、様々な防災関連のイベントにも出向き、災害関連死を防ぐために大切な情報をお伝えしていますが、11月も、山梨県、群馬県、東京都など、各地で啓発を行いました。
サンスターは現在、山梨県、山梨県歯科医師会と三者連携を締結し、日常のオーラルケア、オーラルフレイル予防、また災害時のオーラルケア啓発などを通じて、県民の方々の健康増進を支援する役割を担っていますが、その一環として、11月10日、三者共催の県民の口腔の健康づくりをテーマにした公開講座を開催しました。サンスターの講題は「今日から始める口腔ケア~平時と災害時・今すべきこと~」。危機管理教育研究所の国崎信江先生から、被災地の実態や平時からできる備えの重要性を伝えていただき、またサンスターの担当社員からも、災害時にも健康を維持するための備蓄すべきオーラルケア用品と「水が少なくても行えるオーラルケア」の具体的な方法についての解説をしました。会場内の企業展示ブースでは、防災備蓄品として長期保存が可能なガムデンタルリンスの紹介も行いました。当日の講演内容は、一部を除き、山梨県歯科医師会のHPから無料で視聴可能ですので、是非ご覧ください。
11月18日は、群馬県県庁にて県内の市町村の防災担当者を対象に「災害関連死を防ぐ医療支援と必要な防災備蓄について(医療防災産業創生協議会主催)」が開催され、オンライン参加者も含め約80名の方々に聴講いただきました。協議会アドバイザーであり、石川県JMATで活動されている日本医師会参与 秋富慎司先生からは「避難所生活と医療支援について~東日本大震災から能登半島地震までの経験を踏まえて~」、サンスターからは「災害関連死を防ぐ口腔ケアの重要性~事前準備としての備蓄の重要性~」について講演を行いました。講演を担当したサンスター社員は、過去に起きた大震災の災害関連死の事例を示しながら、口腔ケアの重要性を解説。1995年に発生した阪神・淡路大震災では、災害関連死のうち、肺炎が24%と最も多かったこと。避難生活では、口の中で増えた細菌が気道に入ることで起こる「誤えん性肺炎」のリスクが高まること。さらにはこうした事実を踏まえ、口腔内の細菌が増え過ぎないように衛生を保つことの大切さを紹介。水が少なくてもできる口腔ケアの具体的な方法や、水がなくても使えるガムデンタルリンスなどの口腔ケア用品を、災害備蓄しておくことの重要性などについて説明しました。講演前のアンケートでは、口腔ケア用品の備蓄率は10%未満と低い状況でしたが、講演後には半数以上の方が長期保存用ガムリンス等、口腔ケア用品の備蓄を検討すると回答されました。
11月27日は、全国町村会にて47都道府県町村会事務局長など、約50名が参加して「全国町村会政調幹事会・災害共済事務連絡会議」が開催されました。「地方公共団体のための防災、危機管理対策~避難所運営における自助と共助について~」と題し、危機管理教育研究所の国崎信江先生から地域住民を守る立場である行政における災害時の危機管理の在り方について講演がありました。避難所での乳幼児に必要な対策が遅れている分野、あるべき備えの地域格差の課題などにも触れ、健康面での二次被害を防ぐための口腔ケアの大切さについても説明いただきました。
地域に根差した啓発活動として、対面やオンラインでさまざまな講演を行う傍ら、TVCM、デジタル広告・SNSなどを活用し、これからも「防災にオーラルケア」を継続して啓発していきます。