化粧品の製造・販売業、エステティック業で働く従業員とその家族を対象とした健康保険組合「東京化粧品健康保険組合」。2024年10月、東京化粧品健康保険組合はその組合員に、サンスターの防災備蓄用の液体ハミガキ（1回使い切り10mLパウチ封入タイプ）を一人当たり5包配布しました。一緒に配布いただいた啓発冊子では、災害時のお口のケアの重要性とケア方法、お口の健康と全身の健康の関連性について紹介しています。

大規模な災害時に命が助かっても、その後の避難生活で亡くなる「災害関連死」が大きな課題となっています。死因のなかで大きな割合を占めるのが肺炎です。災害時に断水すると、歯みがきができず、お口の中の衛生状態も悪化しがちです。お口の中で増えた細菌などが唾液と共に誤って肺に入り発症する誤嚥性肺炎には、とくに注意が必要です。

いつどこで起こるかわからない災害。断水時でも歯がみがけて、お口の健康を維持できるよう、サンスターでは、日頃から液体ハミガキとハブラシを備えておくことをおすすめしています。今回の化粧品業界の皆さまへの液体ハミガキと啓発冊子配布は、災害時にお口の健康を守る重要性をお伝えしたいという思いが一致し実現しました。ご採用頂いた東京化粧品健康保険組合（所在地：東京都台東区）常務理事の川鍋保さん、保健事業部長の小川直子さん、事務長の齊藤栄二さんにお話を聞きました。

サンスター：
東京化粧品健康保険組合では組合員の方々に健康に役立つ製品などを配布していると聞きました。

東京化粧品健康保険組合：
組合員の疾病予防と保持増進のために、これまでも感染症が流行しやすい冬季の前に「感冒対策品」を配布してきました。コロナ禍の2020年には、アルコールスプレーを配布しましたが、入手困難だった当時とても喜ばれました。一方、口腔ケアについても重要性は認識していましたので、2021年と2022年、継続的に組合員向けの広報誌に特集を掲載し啓発を行いました。コロナ禍を経た2023年、さらにその重要性について一歩踏み込んで考え実践してもらうために、正しい口腔ケアの啓発冊子と洗口液や歯垢のチェックタブレットの入ったデンタルミラーを配布しました。2024年は能登地震を発端とした社会的な防災意識の高まりから「感染症対策」＋「防災」の関連品を配布しようということになりました。災害時の健康維持に役立つものということで、サンスターの⾧期保存用ガム・デンタルリンスを採用しました。

サンスター：
防災とオーラルケアが結びついたきっかけはあったのですか？

東京化粧品健康保険組合：
きっかけはウエブサイトでの探索でした。はじめは防災関連のサイトを調べていたのですが、防災備品はかさばるしニーズも多様で、決めかねていました。そんなときに防災商社のサイトからサンスターのガム・長期保存用デンタルリンスを見つけました。以前から口腔ケアの大切さを伝えてきた経緯もありましたので、延長線上での啓発として、口腔ケアと健康の関係のリーフレットとサンスターの防災ハンドブックとデンタルリンスを5包アソートすることに決めました。偶然ハミガキの売り場で防災ハンドブックを見つけたこともあり、企業側もこのように生活者に役立つ啓発をされていることを知りました。使う製品と共に必要な情報も併せて届けることも大切だと思いました。

サンスター：
実際に組合員さんからはどのような反響がありましたか？

東京化粧品健康保険組合：
配布した側も配布を受けた側も、口腔ケアの大切さを認識していたにもかかわらず、災害時の非常用持ち出し袋に口腔ケア用品を入れていないことに気づきました。配布後のアンケートで明らかになりましたが、今回この気づきを得られたことが、一番良かったことですね。口腔ケアへの関心が高まったという反響があったことと同時に、同封した防災ハンドブックも参考になったという声も多く聞かれました。こうした意見から、災害対策とこれまで啓発を続けてきたことへの手応えを感じることができました。

災害が起きたとき、二次被害を防ぐための口腔ケアの重要性がメディアを通して社会的に広く浸透してきました。東京化粧品健康保険組合でも、以前から健康維持のために口腔ケアの重要性を組合員に継続的に啓発されてきましたが、今回の配布は、長年にわたり「災害時に、命を守るオーラルケア」を発信してきたサンスターのメッセージも後押しになったようです。非常用持ち出し袋への備えはもちろん、日頃から液体ハミガキを使っておくこと、常にトラベルセットを携帯するなどの習慣化によって、お口のケアから身体の健康を守っていただきたいと思います。

サンスターの防災にオーラルケア