NEW

自治体や地域団体と連携して、栄養に配慮した災害食づくりを啓発

2024/04/26

4月6日・7日、大阪府の摂津市と吹田市にまたがる北大阪健康医療都市『健都』内の明和池公園(大阪府摂津市)で「桜まつりin健都明和池公園」が開催されました。140本の桜並木、ご当地ハンバーガーやスイーツも楽しめるこのイベントで、サンスターは摂津市ブースに協力、災害食づくりの体験ワークショップを開催しました。

『健都』には、サンスター大阪サテライト研究所が入居。日頃から『健都』内の健康医療関連の研究所や企業、自治体と連携してお口の健康や食と全身の健康増進に関わる研究開発、市民向けに健康啓発活動などを行ってきました。今回の「桜まつりin健都明和池公園」でも、摂津市が『健都』内の循環器病研究センター(以下、国循)や医薬基盤・健康・栄養研究所(以下、NIBIOHN)と連携して開設したブースに協力。防災備蓄や災害食での減塩の重要性などについて、啓発を行いました。

災害時の避難生活では、食事や睡眠が十分にとれず健康状態にも悪影響を及ぼすことがあります。体力、免疫力を落とさないためには、栄養バランスのよい食事が大切。水道や電気、ガスなどが使えない中でも、どれだけ野菜やたんぱく質を摂ることができるか。そんな体験ができる災害食づくりのワークショップには、2日間で82組が、参加くださいました。つくるメニューは、NIBIOHNが開発した、常温保存可能で、日本災害食認証を取得した食品を使った災害時のレシピです。水で戻すだけでおいしいごはんができるアルファ化米。そして水代わりに使うのは、野菜ジュースで初めて「日本災害食認証*」を取得した、サンスターの野菜飲料「健康道場 黄実野菜」です。そこに、国循が審査・認定する、減塩でおいしい「かるしお認定」食品の高野豆腐を加え、水や火が使えなくても、約60分間待つだけで、栄養に配慮した食事が完成しました。

*「日本災害食認証」食品とは、災害食の内、災害時に役立つこと、および日常でも積極的に利用可能な加工食品について、一般社団法人日本災害食学会が示す日本災害食基準を満たしていることを日本災害食学会が認めた食品のことです。

参加者からは、「災害食をジュースで作るというのは思いつかなかったので新しい発見でした。野菜ジュースはローリングストックしているので活用しようと思います。」「おいしい。アルファ化米のおいしい食べ方を知ることができてうれしい。」「野菜ジュースが好きだから、おいしく食べることができました(お子さま)。」「今後、必ずくる災害に備えてローリングストックの必要性もとても感じられたので、普段から少しずつでも缶詰や保存食等を意識して備えていこうと思います。」などの感想が聞かれました。

また、避難生活では、感染症や誤嚥性肺炎の予防のためにも、お口の中を清潔に保つことが重要です。断水などで水が使えないときにも、水なしで歯をみがける液体ハミガキや、生後9か月から摂取できるお子さま向けの野菜飲料「ソダテコ やさいではぐくむスムージー」のサンプル配布も実施。普段の生活に取り入れてもらうことで、いざというときにも健康維持に役立つことをアピールしました。また、防災・食育・オーラルケアに関するクイズラリーでは、参加賞としてハブラシの提供も行いました。

参加したサンスター担当者のコメント

晴天に恵まれた2日間、災害時の食やオーラルケアの重要性について考えていただくきっかけになったと思います。このような地域の方々に直接接する機会を重ねながら、『健都』地区の健康医療に貢献し、地域の方々にも協力いただける研究開発の仕組みづくりにつなげていきたいと考えています。

災害時の健康維持の重要性や、日ごろからの備えについて、平常時から皆さんに知っておいていただくことが重要です。サンスターではこれからも必要な情報を発信していきます。

この記事をシェア