覚えてください
防災にオーラルケア
人生100年時代
豊かな人生は
お口の健康から
なぜ防災にオーラルケアが
必要なの?
災害時の口腔保健(オーラルケア)は、お口の健康だけではなく、身体の健康にも影響します。
断水時、水が不足すると飲料水が優先され、貴重な水を歯みがきに使うことがためらわれます。
口の中を清潔に保つことが難しくなり、細菌が増殖し健康にさまざまな影響を及ぼすことがあります。特に肺炎になりやすい高齢の方は注意が必要です。
その結果、避難生活で
何が起こるの?
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こどもは
- ・避難所の支援物資には菓子パンや甘いものが多く、歯をみがけず、むし歯になりやすい
- ・歯科医院へは行けないため、治療が受けられない
-
大人は
- ・歯みがきが後回しになり歯周病が進行しやすく、糖尿病など全身の病気も悪化しやすい
-
高齢者は
- ・お口の機能が弱りお口で増えた細菌が誤って気管に入り肺炎になりやすい
- ※誤嚥性肺炎
意外と知られていない、
災害関連死について
災害からせっかく避難できたにも関わらず、避難生活で
亡くなる方(災害関連死)がいらっしゃいます。
これらは、備えることで減らすことができます。
災害関連死
14%
(921人)
直接死
86%(5,507人)
東日本大震災では18%(3,523人)熊本地震では全体の78%(189人)が災害関連死で亡くなっています。
避難時にオーラルケアが
できないことで起こるリスク
災害時には、避難生活においての栄養不足や睡眠不足、
ストレス増大などの様々な要因から口腔機能が低下すると考えられます。
また、いつも使っている入れ歯の紛失や不調などからも、誤嚥をしやすい状況といえます。
誤嚥をきっかけに、お口の細菌が肺に入り込み、
肺の中で増殖して炎症を起こすことで誤嚥性肺炎を発症します。
歯周病患者で普段から誤嚥を繰り返している方ほど
災害時に肺炎発症のリスクが高いといわれています。
肺炎
24%
東日本大震災では震災直後の肺炎患者が3倍(石巻市死因の26.9%が肺炎)
熊本地震では、「呼吸器系疾患(肺炎含む)」が死因の28.4%を占めています。
監修:ときわ病院 歯科・歯科口腔外科部長
神戸市健康局歯科専門役
足立了平先生
肺炎を防ぐために、歯みがきをしましょう。
汚れた入れ歯も、肺炎をおこしやすくなると考えられます。
監修:ときわ病院 歯科・歯科口腔外科部長 神戸市健康局歯科専門役 足立了平先生
口は肺への入り口です。避難所生活や水不足で口の中を清潔に保つことができないと、高齢の方では誤嚥性(ごえんせい)肺炎がおこりやすくなるので注意が必要です。
阪神淡路大震災では、震災に関連した肺炎で200人以上が亡くなられています。誤嚥性肺炎も多かったのではないかと、私たちは考えています。
口の中を清潔に保つためには、入れ歯の汚れを落とすことも大切です。食後には、できるだけはずして汚れをとりましょう。また、夜、寝る時にははずしましょう。
インフルエンザ予防にも、オーラルケアは効果的だといわれています。血糖値のコントロールのために、歯周病の予防も心がけてください。間食を取る回数が増えた上に、歯みがきが十分にできない状況が長く続くと、子供のむし歯が増加します。
お口の中を清潔に保つことは、 健康維持・命を守るために重要です
お口の中を清潔に保つことは、 健康維持・命を守るために 重要です
災害時のオーラルケア
方法について
すすぎに使える水もハブラシもないとき
- ・ ハンカチ、ティッシュ、タオルなどを指に巻きつけ、歯を拭い、汚れを取りましょう。
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・
お口をキレイに保つ働きのあるだ液を出すことも重要です。
あごの付け根=耳の真下部分をマッサージしたり温めたりして、だ液を十分に出すよう心がけてください。
水が少ないとき
- ➀ 水・約30mLをコップに準備します。
- ➁ その水でハブラシを濡らしてから口の中へ入れ、歯みがきを開始します。
- ➂ ハブラシが徐々に汚れてきますので、ティッシュペーパー(あればウエットティッシュ)でハブラシの汚れをできるだけ拭き取り、また歯みがき、これを小まめに繰り返します。
-
➃
最後にコップの水で2~3回すすぎます。
一気に含むのではなく、2~3回に分ける方がきれいになります。
こどもへのケア
こどものむし歯予防には、仕上げみがきを行うのが有効です。
入れ歯のケア
-
使える水があれば夜寝る前に入れ歯洗浄剤を使って消毒したり、お水に浸しておけますが、水がない場合は、毎食後、あるいは少なくとも1日に一度はお口専用のウエットティッシュなどで、汚れを取って下さい。部分入れ歯の方は、金属部分を歯ブラシや綿棒などできれいにして下さい。
もし液体ハミガキがあったら
- ・ 水やお茶のかわりに液体ハミガキを使う
- ・ 水でのすすぎは不要
- ・ 殺菌剤の効果で細菌の増殖を抑える
かんたん3ステップ!液体ハミガキの使い方
かんたん3ステップ!
液体ハミガキの使い方
適量(約10mL)をお口に含み、
20秒ほどすすいで
お口全体にいきわたらせます。
歯ブラシでブラッシングします。
ハンカチやティッシュなどで
歯を拭うことも効果があります。
歯みがき完了!
水で口をすすぐ必要はありません。
口に残った香味などが
気になる場合には、
軽くすすいでも構いません。
日ごろからの対策
大型化する災害
「線状降水帯」と「在宅避難」
・地球温暖化で自然災害大型化
・豪雨が数日間続く「線状降水帯」多発
災害に会う機会が増加、家で避難生活を送る「在宅避難」の備えも必要に、外出時も災害に遭遇する可能性も
まずはできるところから!
必要な備蓄品をチェックしよう
自然災害が大型化し発生頻度も高まる中、災害時の避難のかたちも変わってきました。豪雨が続き外に出られず家に留まる「在宅避難」や、外出時に災害に合うケースも考えられます。そこで、「家の外への避難用」「在宅避難用」「外出時携帯用」の防災備蓄品リストを用意しました。こちらを参考に、いつ災害が起こっても困らないよう準備を進めましょう。
防災備蓄品の
期限切れを防ぐには?
防災袋に入れたまま気づけば水も食料も消費期限切れとならないよう、普段から保存のきく食材を多めにストックしておくローリングストックがおすすめです。
例えば、災害時には買い物に行けず野菜の栄養が不足しがちですが、常温で保存できる缶入りの野菜飲料を少し多めに買い置きしておけば、手軽に野菜の栄養がとれます。
また、液体ハミガキも多めに買っておいて、普段から使う習慣をつけておけば、断水で水が使えなくても歯がみがけます。
おすすめサンスター製品
オーラルケア商品の紹介
災害時の健康をサポート
避難所では食べることができるものが限られている中で、「牛乳・乳製品」、「肉」、「野菜」などが不足しやすい状況です。
非常時の野菜補給として、野菜ジュースを活用することも大切です。
出典:「論文紹介」(国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 国際災害栄養研究室)
出典:「論文紹介」(国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 国際災害栄養研究室)
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健康道場 緑黄野菜
有機野菜の力(GABA)で高めの血圧を下げるのを助ける。使用している野菜はすべて有機野菜。野菜のうまみを引き出す乳酸菌発酵と、野菜を食べているような食感を生み出すすりつぶしピューレを配合。砂糖*、食塩、香料、保存料、着色料は一切不使用です。
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健康道場 黄実野菜
国産野菜・果物にこだわったおいしさ(パンプキンタイプ)。5種類の国産野菜に3種類の国産果物をプラス。水を一滴も使わずに野菜や果物を搾ったままのストレート汁とすりつぶしたピューレを贅沢に配合。砂糖・食塩はもちろん、保存料も使用していません(原材料由来の糖類が含まれます)。マイルドなパンプキンタイプです。
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健康道場 橙黄野菜
国産野菜・果物にこだわったおいしさ(ニンジンタイプ)。5種類の国産野菜に3種類の国産果物をプラス。水を一滴も使わずに野菜や果物を搾ったままのストレート汁とすりつぶしたピューレを贅沢に配合。砂糖・食塩はもちろん、保存料も使用していません(原材料由来の糖類が含まれます)。さわやかなニンジンタイプです。
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健康道場 おいしい青汁
“おいしさ”を追求した青汁。9種類の青野菜に、香りと甘みが引き立つりんごとレモンをプラス。青野菜をすりおろしたピューレをたっぷり約25%配合し、とろ~りとした飲みごたえを実現しました。
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緑でサラナ
野菜の力(SMCS)でコレステロールを下げる。アブラナ科野菜(ブロッコリー・キャベツ)由来のSMCS(天然アミノ酸)でLDL(悪玉)コレステロールを下げます。一部の原材料にはサンスターの技術「フレッシュピューレ製法」を採用し、おいしさにもこだわりました。保存料、香料、食塩、砂糖は一切不使用*です。
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健康道場 ライスブラン生活
スーパーフード「米ぬか」の栄養をおいしく手軽に。玄米の栄養の80%が含まれるスーパーフード「米ぬか」を、手軽でおいしいパウダーに仕上げました。3袋で玄米1膳分の栄養※と、骨や歯の形成に必要なカルシウム・ビタミンD・マグネシウムの栄養をとることができます。自然な甘味がやさしいきなこ風味で、続けやすさにこだわりました。
災害を乗り切るために日頃からお口を鍛えよう
災害時には、人との会話やコミュニケーションがとりづらくなってしまう場合も。
口を動かさないことによって、お口の機能が低下し、誤嚥するリスクが高まります。
災害を乗り切るためにも、日頃からお口の状態をセルフチェック&トレーニングして、
いざ災害が起きても乗り越えられる状態にしておきましょう。
お口まわりの機能が年齢とともに衰えていくことを「オーラルフレイル」といいいます。
サンスターでは、このオーラルフレイルの抑止に役立つと言われているパタカラ体操に着目し、
この体操を活用したセルフチェックとトレーニングを収録したアプリを開発しました。
※Apple および Apple ロゴは米国その他の国で登録された Apple Inc. の商標です。App Store は Apple Inc. のサービスマークです。※Android、Google Play、Google Play ロゴは、Google LLC の商標です。
防災にオーラルケア
啓発情報
テレビCM
「防災にオーラルケア篇」
いざという時もあなたを守り続けるために、覚えてください、防災にオーラルケア。
守りたい
「あなた」への手紙
大切な人を守るために防災を伝える方々の、守りたい「あなた」への手紙をご紹介します。
サンスター
サステナビリティ クリップ
私たちが学んだこと
東日本大震災から数十年、防災意識調査とインタビューを実施しました。
リーフレット
お口の健康と全身の健康がどのようにつながっているか、科学的な根拠に基づく啓発情報をご紹介しています。
サンスター健康啓発冊子
『Mouth & Body Topics
健やかな口 健やかな身体』
Vol.3「人々の健康を口から守る
~災害時の誤嚥性肺炎予防の事例から~」
大規模災害直後の不便な生活環境では、お口の衛生状況が悪化すると全身の健康にも影響が出やすく、過去の災害では避難生活で誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん:細菌が唾液とともに肺に流れ込んで生じる肺炎)にかかる方が増え、亡くなる方も多かったとの報告があります。
災害時の誤嚥性肺炎予防におけるお口のケアの重要性と歯科保健活動について、災害時の口腔ケアに詳しい、ときわ病院 歯科・歯科口腔外科部長 神戸市健康局歯科専門役の足立了平先生、東京医科歯科大学
非常勤講師(客員教授)の中久木康一先生にお聞きしたお話をまとめました。
サンスター防災ポスター・防災ハンドブック
ご賛同・ご周知いただける
医療・防災活動関係の皆様へ
まだまだ多くの人に知ってもらうことが必要です。ポスター・ハンドブックを様々な場所でご自由にお使いください。