むし歯とフッ素の働き

フッ素って何がいいの?

フッ素は、歯の脱灰を抑制し、再石灰化を促進します。また、歯質を強化する作用もあり、むし歯予防には欠かせない成分です。歯科医院では、むし歯予防の専門的処置として、フッ素塗布が行われます。家庭ではフッ素配合のハミガキ(歯磨き粉)や洗口液を上手に活用し、積極的にむし歯予防をしましょう。

フッ素って何がいいの?

自宅でできるフッ素を活用したむし歯予防

フッ素配合ハミガキ

使用方法

一般的なハミガキの場合、フッ素濃度は主に500~1500ppmです。
フッ素配合ハミガキを使う際は、次のことに注意しましょう。

  1. 使用量

    年齢によってオススメの使用量は違います。年齢に合った使用量をこころがけましょう。
    フッ素配合ハミガキ 年齢による使用量目安
  2. すすぎは少なめ

    お口にフッ素を留めることが大切です。
    気持ちが悪くない程度の少ないすすぎに留めましょう。

フッ素濃度の違いについて

年齢や、ご自身のむし歯リスクに合ったフッ素濃度のハミガキを選びましょう。
むし歯リスクの高い方(むし歯になったことのある方や歯の根元の露出が見られる方)は必要に応じてフッ素濃度の高いハミガキを活用しましょう。

フッ素濃度の違いについて

※6歳未満のお子様へはフッ素濃度1000ppmを超えるハミガキは使用させないでください。(1000ppmを超えるハミガキにはフッ素濃度が表示されています。)

フッ素濃度の違いによるむし歯予防効果について

WHO(世界保健機構)によると1000ppm以上のハミガキにおいて、500ppm濃度が高くなる毎に6%むし歯予防効果が高くなると言われています。
一度治療した歯があったり、歯の根元が露出している方は、むし歯リスクが高くなっているので、ご自身のむし歯リスクに合ったフッ素濃度のハミガキを選びましょう。

※出典:Fluorides and Oral Health”. WHO Expert Committee on oral health status and fluoride use. WHO Technical Report Series No.846, Geneva, 1994, p.26-33.

使用上のご注意

フッ素濃度が1000ppmを超えるハミガキは歯のフッ素症※のリスクがある為、6歳未満のお子さまはお使いいただくことができません。

※歯が顎の中で形成されている時期に長期的にフッ素を過剰に摂取し続けた場合に、発生することのある、歯のエナメル質に白い不透明斑が生じる症状。

フッ素配合洗口液

使用方法

洗口液の場合、フッ素濃度は主に225~450ppmです。
フッ素配合洗口液を使う際は、次のことに注意しましょう。

  1. 使用量

    5~10mLを用います。年齢や個人ごとにお口の大きさは異なるため、お口の大きさにあわせた量で、すみずみに行き渡らせましょう。
  2. 効果的な使用方法

    食後または就寝前にご使用ください。特に就寝前のご使用をオススメします。
    就寝中は飲食せず、かつ唾液の分泌量が少ないので、長時間フッ素がお口の中にとどまります。就寝前に歯みがきでお口をきれいにした後のブクブクうがいでさらに効果が期待できます。

フッ素滞留量の違い

フッ素洗口液は、使用後に水ですすがないので、普段のハミガキの後にお使いいただくことでお口にしっかりとフッ素を残すことができます。

フッ素滞留量の違い

※唾液中に0.05ppm以上の濃度のフッ素があると、再石灰化の促進・脱灰の抑制に効果があるとされています。

使用上のご注意

ブクブクうがいがしっかりできるようになる4歳ごろからお使いいただけます。詳しくは歯科医院や薬局・薬店での指導に従ってお使いください。

※当サイトではわかりやすくするために以下の表現にしております。 「フッ化物」→「フッ素」

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