

サンスターでは、働き方が多様化する中で、働く女性の健康への理解を深め、誰もが働きやすい職場づくりを目指しています。その取り組みのひとつが「女性の健康セミナー」です。社内会場とオンラインの両方で参加できるハイブリッド形式。当日参加できなかった方や、もう一度見たい方のために、後日動画で自由に視聴できるようになっています。毎年異なるテーマで開催しており、今年で4回目を迎えましたが、近年は男性社員の参加も目立っています。
今年のテーマは「乳がん検診とゲノム医療」です。
講師には、大阪大学大学院医学系研究科 乳腺内分泌外科の島津研三教授をお迎えし「自分らしい選択のための乳がん検診とゲノム医療」についてお話しいただきました。乳がんは、女性がかかるがんの中で最も多く、過去30年で約5倍に増えています。しかし、早期に見つけて治療を始めれば、9割の方が治る可能性があると言われています。そのためには日頃から自分の胸の状態に関心を持ち、変化に気づくことが重要です。このような生活習慣を「ブレスト・アウェアネス」と呼び、乳がんの早期発見にとても役立ちます。セミナーでは、具体的な自己チェックの方法や、異変に気づいたときの対応についても詳しく説明がありました。
さらには、乳がんの原因となる遺伝子の異常に注目した「ゲノム医療」についても紹介されました。最近では、遺伝的に乳がんのリスクが高いとわかった人が、予防のために乳房を切除することを選択するケースもあります。2020年からは、一定の条件を満たせば保険で遺伝子検査を受けられるようになり、検査結果によっては新しい薬による治療が可能になる場合もあります。まだ限られた治療法ではありますが、今後の技術の進歩に期待が寄せられています。このように、日常的な自己チェックや定期的な検診がとても大切であること、そして医療の選択肢が広がっていることがわかりました。セミナーに参加した社員からは、「乳がんが働く世代に多いことを初めて知った」「自己チェックの方法を教えてもらったので、実践してみたい」「これからは2年に1回、乳がん検診を受けようと思う」といった感想が寄せられました。
サンスターでは、女性が働きやすい職場は、男性にとっても働きやすい職場につながると考えています。女性の健康を支えることで、すべての社員が健康でいきいきと働ける環境づくりを目指したい。これからも、社員の健康が会社の成長や、社員とそのご家族の幸せにつながるという考えのもと、「健康経営」に取り組んでまいります。