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歯を守るカギは「定期的な歯科受診」と「歯間清掃の継続!」新たな学術論文を発表。

2025/07/04

歯を大切にすることが、健康にとっていかに重要か。 サンスターはこのテーマに対し、科学的な根拠を示すための研究に取り組んでいます。これまでの大きな成果として、企業に勤める約25万人の定期健康診断結果と医療機関の診療情報を分析し、歯の本数が多いほど医科医療費が低いことを明らかにしました。この研究結果は、歯を大切にすることが医療費の増加を防ぐことにつながるという議論の盛り上がりを後押しし、大きな反響を呼びました。

最近、新たに2つの科学的な根拠を学術論文として発表しました。
1つ目の研究では、歯が痛くなくても予防目的で歯科医院を受診する人の割合が少ないことが分かりました。その割合は約4人に1人にとどまっていますが、このような受診をする人のほうが歯を失いにくいことが明らかになりました。2つ目の研究では、歯間清掃具を継続的に使用する人ほど歯を失うリスクが低いという結果が示されました。これらの結果をふまえ、「歯を失わないための習慣づくりが健康に過ごすためにとても大切である」というメッセージを広く社会に伝えていきたいと考えています。

歯を失わないための習慣

歯を失う主な原因はむし歯と歯周病であり、これらの原因となる歯垢を取り除くことが重要です。多くの人がハブラシを使って日々歯みがきを行っていますが、ハブラシだけでは歯と歯の間に溜まった歯垢を完全に取り除くことは難しいとされています。デンタルフロスや歯間ブラシなどの歯間清掃具もあわせて使うことで、歯間の歯垢除去率が20%程度アップするという研究結果があります。歯間清掃具を使用することで、ハブラシだけでは届きにくい部分の汚れを効果的に取り除くことができ、むし歯や歯周病のリスクを大幅に減らすことができます。

また、歯みがき、歯間清掃を行っても、歯垢が残ってしまうことがあります。残ってしまった歯垢はやがて歯石に変化します。歯石はハブラシや歯間ブラシでは取り除くことが難しく、むし歯菌や歯周病菌の温床となります。しかし、定期的に歯医者さんに通うことで、歯石の除去や、自分では見つけにくいむし歯や歯周病の早期発見・治療が可能です。歯が痛くなってから歯医者さんに行くのではなく、日ごろから歯の健康をチェックすることを心がけましょう。

歯を失う原因

第2回 永久歯の抜歯原因調査
(公益財団法人8020推進財団,2018年)

歯間部の歯垢除去率

歯間清掃具による歯間部のプラーク除去効果
(日歯保存誌 48(2):272 ,2005年)

大切な歯を守り健康な生活を

歯は健康な生活を支える大切な存在です。毎日の歯みがきや歯間清掃を継続し、歯が痛くなくても歯医者さんに定期的に通うことでむし歯や歯周病を予防し、長く健康な歯を維持していきましょう。お口のケア習慣は、生涯の健康と幸せに大きな影響を与えます。健康があってこそ、楽しい人生を送ることができるのです。美しい笑顔のためにも、日々のケアを大切にしていただきたいと思います。

サンスターはこれからも、お口の健康と全身の健康のつながりについての啓発を続け、健康寿命の延伸に貢献する取り組みを進めて参ります。

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