サンスターは2026年8月、ハブラシなどを製造する徳島工場の地域貢献活動の一環として、地元・松茂町立松茂中学校でスポーツ教室を開催しました。参加したのは、同校の生徒や教職員、運動部の指導者など計70名です。講師には、NPO法人「Kizuna(きずな)」理事長の鳥谷敬さんとゲストの狩野恵輔さんをお招きしました。「Kizuna」は、鳥谷さんがアスリートのセカンドキャリア支援と子どもたちの部活動環境の改善を主な目的として設立された団体です。
鳥谷敬さん(左)と狩野恵輔さん(右)
今回の教室は、1年前に開催された阿波おどりがきっかけで実現しました。「Kizuna」の理念と当社の地域貢献への思いが重なり、昨年は社員が参加する阿波おどりグループ「サンスター連」で踊っていただきました。このご縁から、今年は祭りに加え、次世代のスポーツ選手育成につながる取り組みでの共演へとつながりました。
スポーツ教室は2部構成で開催されました。第1部は顧問の先生や指導者向けのプログラムです。講師のお二人は共に5人の子どもを持つ親であり、部活動指導者育成の必要性を日頃から痛感しているといいます。実践を通じて伝えられたのは、自身の経験則だけで指示を出すのではなく、なぜその練習に取り組むか、意図を伝えることの重要性。「声を出せ!は試合の時に選手同士の連携で声を掛け合う時のため」「全力で振れ、と生徒に言うならまず先生が全力で振ってみせる」「生徒が知りたいことに気づき、その課題に一緒に取り組んでくれるコーチが慕われる」「試合後は、改善すべき点を指摘するより、本人の意見を聞き、進み方を一緒に考え、次に取り組む課題を選択させる」など、具体的なアドバイスがありました。
第2部には、野球・サッカー・バスケットボール・バレーボール・テニス・卓球・剣道・陸上などの部活に参加している生徒たちとその指導者が参加。様々なスポーツに共通する体の使い方を学びました。自分の動きたい方向にスムーズに動けるようにする、骨盤を前傾させる柔軟体操、サインを見て瞬時にダッシュするトレーニング、ボールを使った身体のバランスを補正する運動、前転・後転運動などに挑戦しました。少し難しいメニューもありましたが、狩野さんが自ら失敗する姿を見せ、「できなくてもいいよ、チャレンジすることが大事」と体験を通じて自分の得意・不得意を理解するよう呼びかけました。ここで活躍したのは、第1部を受講した指導者の皆さんでした。尻込みする生徒たちを前に、先生方が率先して全力でチャレンジ。その姿に感化された生徒たちも懸命に取り組み、会場はポジティブな熱気に包まれました。
教室後の講話では、「苦手だと思っていることも実際にやってみると意外にできることも多い。大人は子どもに新たな体験のチャンスを与えることが重要。」とのメッセージが伝えられました。鳥谷さん自身も、実はサッカーが一番好きだったそうですが、より得意だった野球を職業として選んだというエピソードも披露されました。また、「子どもたちのスポーツ離れが顕著になっている今、子どもたちに夢を与えるためには、夢が持てるセカンドキャリアの存在を見せる必要がある」と、NPO法人設立の熱い思いを語ってくださいました。
当日の夜、お二人は阿波おどりの「サンスター連」にも参加いただきました。先頭に立って祭りを盛り上げる姿に、観客から大きな声援が贈られました。地域文化への貢献から、地域の人づくりへと新たな一歩を踏み出したサンスター。今後も、NPO法人「Kizuna」や地域の皆様と共に、この取り組みを発展させていきたいと考えています。
徳島市・阿波おどりの「サンスター連」について
1987年の徳島工場竣工以来、地域貢献活動のひとつとして始まった徳島・阿波おどりへ参加。サンスター連は2026年で36回目を迎えました。地域文化貢献、お客様とのふれあい、社員間の交流・結束を目的としており、徳島工場だけでなく国内各工場や様々な部署の社員約100名が参加しています。踊りの指導と当日のサポート役として一緒に踊る有名連「蜂須賀連」のメンバーも入れると200名を超える隊列となります。2026年は、初日の8月12日(水)に、有料の桟敷席がある南内町演舞場、紺屋町演舞場の2か所で踊り込みを行いました。
サステナビリティクリップ編集部 S.K.