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建設現場にも広がる脱炭素化。CO₂排出量を半減するエコ缶の挑戦。

2025/12/19

脱炭素化の波はいま、建設の現場にも広がっています。資材の製造から施工、廃棄に至るまで、あらゆる工程でCO₂の削減が求められる中、接着剤、シーリング材などを製造販売するサンスター技研株式会社は環境対応容器の導入を進め、脱炭素化と再資源化に取り組んでいます。その代表的な製品が、シーリング材などの容器として開発された環境対応型パッケージ「エコCAN NEO」です。リサイクル可能な樹脂を使用することで、従来の金属缶と比べて製造時のCO₂排出量を最大約50%削減※1できる画期的な容器です。たとえば50戸規模のマンションでシーリング材を使用する場合、金属缶では製造時に約418kgのCO₂を排出しますが、エコCAN NEOならその半分以下の約209kgまで削減できます。物流センターや商業ビルといった大規模建築では、さらに大きな削減効果が期待できます。

また、エコCAN NEOは使用後のリサイクルにも配慮しています。全国回収・再生システムにより、施工現場から使用済みの樹脂缶を回収し、粉砕・ペレット化して新たな容器へと再生。ライフサイクル全体で環境負荷を抑える仕組みを整えています。

[ 広域認定制度の回収と再生方法 ]

このリサイクルシステムには、環境省の「広域認定制度※2」を活用。都道府県※3をまたぐ回収・運搬のために必要だった複雑な手続きが不要となり、効率的な回収が可能になりました。さらに、廃棄物のトレーサビリティ(追跡性)を確保しながら、安心・確実な再資源化を実現しています。

建設業界は、事業活動のあらゆる段階で多くのCO₂を排出する産業の一つであり、その中でも見落とされがちな「容器」から環境負荷を減らすエコCAN NEOは、脱炭素社会の実現に向けた新しい一歩と言えます。サンスター技研はこれまでも、省ごみ化や3R(リデュース・リユース・リサイクル)の推進を通して、廃棄物削減や再資源化に取り組んできました。エコCAN NEOは、そうした継続的な努力を次の段階へ前進させる新たな挑戦です。環境にやさしい製品を通じて、建設業界全体の脱炭素化と、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

※1 廃棄焼却時CO₂排出量を含んでいません。
※2 「広域認定制度」とは、製品を製造・加工・販売した者(製造事業者等)が環境大臣の認定を受け、自社製品の廃棄物となったものを回収し製品原料等にリサイクル、または適正処理をする制度です。
※3 沖縄県を除く

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