NEW

サンスター、改良型「環境対応」ブレーキで鈴鹿8耐に再挑戦。

2025/08/29

2025年8月3日、三重県の鈴鹿サーキットでFIM世界耐久選手権"コカコーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース、通称「鈴鹿8耐」の決勝レースが開催されました。サンスター技研株式会社(以下、サンスター)の環境対応のブレーキディスクとブレーキパッドを装着したバイクが出走、実戦でブレーキ性能の向上の成果を実証しました。

世界のバイクメーカー各社にブレーキディスクやスプロケット(歯車部品)を納入し、レース用部品も手掛けているサンスター。今回の鈴鹿8耐でもサンスター製部品が多くのチームに採用されています。その中でも注目は、スズキ株式会社の「チームスズキCNチャレンジ」(ゼッケン0番)。同チームは耐久レースという過酷な条件で環境性能技術の実証を行っており、今年もサンスター製の改良型「環境対応」ブレーキディスク/ブレーキパッドを提供しました。昨年8位という好成績を収め話題となったチームスズキCNチャレンジは今年、サンスター製部品も含めて環境性能を進化させたマシンで再参戦。レース序盤は4位につける好走を見せましたが、中盤で転倒し、マシンが大きなダメージを受けました。1時間の修復作業を経てレースに復帰、45位から再び粘り強く順位を上げ、見事33位で完走を果たしました。

サンスターの環境対応ブレーキディスクは、従来のステンレス鋼から鉄製へ素材を変更し、製造工程での熱処理を廃止。これにより製造時のCO₂排出量を約半減しています。環境対応ブレーキパッドは、配合材料に銅を含まない仕様。粉塵の発生を約15%抑えることで走行時の環境負荷を低減しながら、耐久性も向上させました。さらに今年は、ブレーキパッドの製造を委託している東海カーボン株式会社との共同開発でパッド成分と製法を見直し、温度変化によるブレーキング性能のばらつきを改善。この改良がチームの激走を支えました。サンスターは今後も、原材料調達、輸送、製造、製品使用、廃棄などすべての企業活動で、環境負荷の把握と削減を進めていきます。

*FIM:国際モーターサイクリズム連盟

サンスター技研の環境対応ブレーキディスクとブレーキパッド

この記事をシェア