地震や台風、豪雨など、いつどこで発生するかわからない自然災害。災害そのものを完全に防ぐことはできませんが、日頃からの備えがあれば被害を減らし、いち早く日常を取り戻すことにもつなげることができます。
サンスターでは、社員の安全を守るため、防災備蓄品の整備や防災訓練、危機管理体制の構築など、さまざまな防災対策に取り組んでいます。
今回は、総務部で全社の安全衛生・危機管理を担当する嵯峨さんと、東京オフィスで総務業務の一環として防災を担当する徳武さんに、企業として災害に備えることの大切さや、具体的な取り組みについて聞きました。
総務部の徳武さん
総務部の嵯峨さん
Q. お二人は、普段どのような立場で防災に関わっているのでしょうか?
嵯峨さん: 私は大阪オフィスの総務として安全衛生・危機管理を担当、中央安全衛生委員会の事務局も務めています。防災についてより専門的な知識を身につけるため、2024年8月に防災士の資格を取得しました。
徳武さん: 私は東京オフィスの総務として、日常業務と並行しながら、防災に関する取り組みに携わっています。備蓄品の管理や防災訓練などを通じ、東京オフィスで働く社員の「もしも」に備えています。
サンスターでは、各拠点に安全衛生委員会を設置し、さらにその上に全体をまとめる中央安全衛生委員会を設けています。拠点ごとの取り組みを大切にしながら、サンスターとして統一した考え方で安全衛生や防災に取り組める体制づくりを進めています。
Q. 災害に備える上で、企業として大切にしていることは何ですか?
嵯峨さん:災害が起きた際の被害をできるだけ抑え、そこから早く立ち直れるようにしておく「レジリエンス」という考え方です。日頃から会社としての備えや体制づくりをしておくことはもちろんですが、社員一人ひとりが防災を「自分ごと」として捉えることも重要だと考えています。
徳武さん:例えば大規模災害が発生して公共交通機関が止まった場合、会社から自宅までの距離によっては、徒歩で帰宅することが難しい社員もいます。そうしたケースなども想定しながら、さまざまな備えを進めています。
Q. 実際に、どのような防災備蓄を行っていますか?
嵯峨さん:災害が起きた時、まず困るものとして「スマートフォン等の充電、トイレ、水」が挙げられます。
サンスターでは、食料については帰宅困難となる社員の人数×3日分を基本として、それぞれの拠点の状況に応じた防災備蓄品を用意しています。
例えば大阪オフィスでは、保存水や非常食、災害用備蓄トイレ、防塵マスク、不織布マスク、毛布、担架、車椅子などを備蓄しています。また、停電時にも必要な設備を使用できるよう、非常用発電機などによる電源の確保も行っています。
徳武さん:東京オフィスでも、水や簡易トイレなど、災害時に必要となるものを備蓄しています。また、入居するビルの非常用発電設備により、停電にも備えています。
Q. 災害時の「健康」という観点では、サンスターならではの取り組みもありますか?
嵯峨さん:水や食料、トイレなど生活に欠かせないものの確保が最優先ですが、避難生活が長期化すれば、健康維持が大きな課題となります。
サンスターでは、被災地への支援として液体ハミガキ、ハブラシやハミガキなどのオーラルケア製品を提供してきました。水が貴重な被災地・避難所では、水のいらない液体ハミガキが重宝されます。こうした支援活動を通じて、災害時にもオーラルケアを続けることの大切さを伝えてきました。平時だけでなく、災害時にも人々の健康を支えることには、高い意識を持っています。
Q. 備蓄品はどのような基準で選び、管理しているのでしょうか?
徳武さん:価格や保存期限、保管する際のサイズなどのバランスを見ながら選定しています。
備蓄は「用意したら終わり」ではなく、継続して管理することも重要です。食品などは期限を確認し、消費期限を迎える数カ月前に社員へ配布するなど、できるだけ無駄にしない形で入れ替えています。
Q. 防災訓練については、どのような取り組みを行っていますか?
徳武さん:各拠点で少なくとも年1回、防災訓練を実施することを基本にしています。訓練も、それぞれの拠点の環境や特性に応じて行っています。東京オフィスでは、消火器を使った消火訓練・AED講習なども実施しています。訓練は、ただ参加すればよいというものではありません。訓練と実際の発災時では、服装も体調も周囲の状況も違います。いざという時に行動できるよう、日頃から意識しておくことが大切だと思っています。
嵯峨さん:大阪オフィスでも避難訓練や消火器を使った訓練、AED講習などを行っています。また、工場では津波対策を行うなど、拠点によって想定されるリスクも異なるため、それぞれの環境に応じて取り組んでいます。また、災害発生時に社員の状況を速やかに把握できるよう、安否確認システムを導入し、実際の災害を想定した安否確認訓練も行っています。
大阪オフィスでの消防訓練(消火器訓練)の様子
Q. 社員一人ひとりの防災意識を高めるための取り組みも行っているそうですね。
嵯峨さん:2025年から、社内向けに「防災だより」を毎月発行しています。会社にいる時だけでなく、家庭にいる時に災害が起きる可能性もあります。そのため、社内の防災だけではなく、家庭での備えや、災害時のオーラルケアなど、健康を守るために役立つ情報も発信しています。
※イメージ
会社が防災用品や仕組みを整えることはもちろんですが、それだけですべてをカバーすることはできません。社員自身やその家族にも日頃から防災について考えてもらうことが大切です。
Q. 最後に、日頃から私たちが意識しておきたいことを教えてください。
徳武さん:避難訓練も参加すれば良いというわけではありません。実際に災害が起きた際に、どうするか?そんなことを考えながら参加することが大切だと思います。
いざという時に自分自身や周囲の人を守れるよう、日頃から防災を意識しておく必要があります。
サンスターの社是は、「常に人々の健康の増進と生活文化の向上に奉仕する」こと。日々の健康づくりはもちろん、災害時に社員の安全と健康を守るための備えも、この考え方につながっています。
嵯峨さん:意識してほしいことの一つが「正常性バイアス」です。災害などの予期しない事態に直面した時に、人は「自分は大丈夫」「まだ避難しなくても平気」と、危険を過小評価してしまうことがあります。だからこそ、防災を「自分には関係ない」と考えず、自分ごととして捉え、日頃から備えておくことが大切です。
災害はいつ起こるかわかりません。会社での備えに加えて、自宅でも水や食料、簡易トイレなどの必需品を確認し、避難場所や家族との連絡方法について話し合っておくことも大切な防災の一歩です。
大きな地震が頻発して不安な状況下で、さらなる「注意情報」や「臨時情報」が出されると、私たちはつい緊張し、焦ってしまいがちです。
「焦らず、パニックにならず、いつでも動けるように警戒レベルを一段階上げておく。」そんな心構えを、日頃からしておきましょう。
サンスターではこれからも、社員一人ひとりが防災を自分ごととして捉え、いざという時にも、自分自身や周囲の人の安全と健康を守れるよう、日頃の備えや情報発信を続けていきます。
災害への備えは、特別なことではなく、日々の暮らしの中から始められます。この記事をきっかけに、皆さんもご自身や大切な人のために、身近な備えを見直してみてはいかがでしょうか。