女性特有の健康リスクを考える、社員向け女性の健康セミナー

2024/07/31

サンスターでは、女性社員の健康に関する職場全体のヘルスリテラシーの向上とそれに伴う業務生産性の向上のために、毎年全社員を対象に「女性の健康セミナー」を実施しています。

3回目となる今年は「子宮頸がんだけではない 男性も罹るHPV関連がん」をテーマに、大阪大学大学院医学系研究科 産科学婦人科学 上田豊先生より講義いただきました。子宮頸がんは、ほとんどはヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因。しかしHPVは男性にも女性にも感染するため、子宮頸がんだけでなく、中咽頭がん、肛門がん、尖圭コンジローマなどの疾患の原因にも。男性にとっても無関係ではないことを、わかりやすく説明いただきました。またHPVの感染を予防するワクチンについても、その効果や一時話題になった副作用についての正しい見解、海外では接種率が高まっているものの、日本での接種率はまだまだ低い状況などもお話しいただき、女性はもちろん、男性社員にとっても有意義な内容となりました。

今回のセミナーを企画したサンスター財団 健康推進室 尾崎 吏栄さんにお話しを伺いました。

左:サンスター産業医 谷口先生 
中央:サンスター財団 健康推進室 尾崎さん 
右:大阪大学大学院医学系研究科 産科学婦人科学 上田先生

Q「女性の健康セミナー」を実施することになった経緯を教えてください。
Aサンスターは、1963年に社是「常に人々の健康の増進と生活文化の向上に奉仕する」を制定し、「健康産業に携わる従業員は健康であるべき」との考えのもと従業員の健康増進に努めています。これまでサンスターで行ってきた健康支援は、生活習慣病予防としてのメタボリックシンドローム対策など、どちらかというと男性基準の対策が中心でした。しかし、職場において働く女性が増加し、その活躍が一層期待される今、企業にとって女性従業員の健康支援は欠かせない取り組みになっていることから、働く女性にテーマを絞ったセミナーを行うことにしました。
Q過去3回の開催、反響はいかがですか?
A女性社員からは、「自分の体調や症状に疑問を感じたら病院に行く、前もって検診を受ける事が大切だと本当に感じました。」といった、自身の身体、健康へ目を向けるきっかけになったという声が多く寄せられています。男性社員からも「女性特有の身体の特徴や苦労されている点などについて、ふだん知る機会がなく、とても貴重な時間となりました。会社は社員の健康を大切にしてくれているんだと感じました。」「ダイバーシティ以前の問題として、女性の社会進出のためには理解しておく必要がある。」といった感想をいただいており、実施する意義を感じています。
Q今後についてお聞かせください。
A女性が働きやすい職場は、男女ともに働きやすい職場につながると考えており、女性の健康支援を通じて、誰もが健康で生き生きと働くことのできる職場を作り上げていきたいと思います。また、今後も社員の健康増進につながる情報発信やイベントなども企画していきます。

今後もサンスターは、社員の健康が会社の発展と社員やその家族の幸せに最も重要である、という考え方に基づく健康経営に努めてまいります。

この記事をシェア

[ 関連記事 ]