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従業員の定期歯科健診と研究を連携させた健康づくり

2024/06/28

サンスターでは毎年、定期健康診断にあわせて歯科健診を行っており、今年も6月に実施されました。歯科健診を担当するのは、普段は学校の歯みがき指導や企業の歯科健診などの事業を行っているサンスター財団。所属する歯科衛生士が中心となり、従業員のお口の健康を支えています。
むし歯、歯石や歯周病チェックに加えて、スマホアプリ「毎日パタカラ」を使ったオーラルフレイル(お口の虚弱)チェックも行います。お口の悩み相談や汚れやすい場所などのみがき方も指導し、治療が必要な従業員には健診後、きちんと歯科で治療したかなどの追跡も行います。重点テーマとして「歯科医院への定期受診率の向上」「歯みがき回数の増加(2回以上/日)」「液体ハミガキ、洗口液使用率の向上」「歯間清掃具使用率、及び毎日使用率の向上」の4つを掲げ口腔ケアの啓発活動を実施してきたことが功を奏し、サンスターの従業員は厚労省の歯科疾患実態調査データと比較しても良好な結果を得ています。

また歯科健診に連動して、サンスター財団とサンスターのオーラルケア研究部門が連携した研究も行っています。近年の取り組みでは、歯周病菌の研究で世界の最先端を走るニューヨーク州立大学バッファロー校との共同研究で、サンスターの従業員611名のだ液中の細菌の種類と歯周病の重症度との関係について解析を行いました。その中で、歯周病の進行に伴い、病原性の高い歯周病菌の増加とともに、フゾバクテリウム・ヌクレアタム(F.n.菌)と呼ばれる別の細菌の増加を確認。お口の清掃状態が悪いとF.n.菌が増え、さらにF.n.菌が病原性の高い歯周病菌の棲みやすい環境をつくって増やす「黒幕」的存在となることがわかりました。サンスターでは、この研究成果を活用し、F.n.菌を殺菌することで歯周病菌が増える要因に先回りして対処できる処方を開発。新製品の商品化などにつなげています。従業員の歯科健診と連動した研究によって、従業員の健康だけでなく、お客様の健康を守ることにもつながっています。

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