サンスターでは、肥満やメタボの改善、運動習慣の改善、喫煙率の抑止などの社員の健康課題改善に向け様々な取り組みを行っています。その一つがスマホの健康管理アプリを活用した社員ウォーキングイベント、今年8年目を迎える「みんなで歩活」です。
このイベントは、毎年春と秋に1か月間、社員と家族でメンバーを募り、専用アプリを通じてチームや個人で歩数を競うもの。チームや個人の順位は、毎日のように入れ替わります。メンバー同士が励ましのメッセージを送りあったり、応援しあったり。競争の要素が入っているため、非常に盛り上がります。チームの合計歩数は距離換算され、鹿児島から北海道まで日本列島を縦断のプロセスが可視化されることも、続ける原動力になります。
健康維持に必要な歩数目安は、米国の調査*によると、1日の歩数が8,000~9,000歩。これ以上であれば、糖尿病や高血圧のリスクは下がり、肥満、無呼吸症候群、鬱などは、歩数が多ければ多いほどリスクは低いと報告されています。「みんなで歩活」でも1日8,000歩以上を推奨し、達成した社員全員にミニギフトが付与されます。
国土交通省の「日常生活における歩行量(歩数)」に着目したガイドラインによると、1日あたりの歩数を1,500歩多くすることで、年間約3万5,000円医療費削減につながるとの結果が示されています。サンスターでも歩活参加者と不参加者の医療費平均を比較してみたところ、参加者の方が低いことが分かりました。
今やすっかり社員に定着した「みんなで歩活」。その導入、推進を担当しているサンスター健康保険組合担当の田口智基さんに聞きました。
Q「みんなで歩活」を導入したきっかけを教えてください
田口さん:
運動習慣を身につけるのは、なかなか難しいことです。アプリを活用した「みんなで歩活」というイベントがあるのを知ったとき、今までになく楽しみながら健康づくりができそうだと思いました。歩数計も不要ですし、スマートフォンの自動計測は参加する上でハードルが低い。チームで楽しく競い、知らず知らずのうちに、運動が習慣になればという思いから健康保健事業の一環として始めました。
Q始めてみていかがでしたか?
田口さん:
お陰様で前回は過去最高の参加者数を記録し、開始当初の約10倍になりました。拠点ごとの参加者数も大幅に増えていて、恒例のウォーキングイベントとして定着したことを感じます。
Q参加者を増やすための工夫は?
田口さん:
まずは、医療の専門家(産業医の先生や保健師さん)から、各拠点での個別指導を通じて、健康増進における運動の大切さを説いていただいていることが参加者増加につながっていると思います。その他、最近では、各拠点の従業員組合で独自の企画で参加者を募る取り組みを自然発生的に考えていただいたので、その効果も大きかったと思います。実際に企画を他拠点へ水平展開していただいた結果、更に参加者が増えました。また、当初はチーム参加のみでしたが、アプリ機能が進化し、個人参加も可能になったおかげで、参加のハードルが下がりました。それも増員の理由かもしれません。
Q今後についてお聞かせください
田口さん:
サンスターでは様々な健康推進への取り組みを実施していますが、これからも「みんなで歩活」が社員の健康増進やコミュニケーションのきっかけになれば嬉しく思います。
サンスターは、このほかにも社員の健康維持や健康増進に向けた様々な取り組みを行っており、健康経営優良法人2023ホワイト500にも認定されています。
* 出典:Gurak Naster, et al, Nat Med.2022; 28(11): 2301–2308.