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お口の健康に関する社会課題解決を、未来のデザイナーたちと共創

2024/11/29

持続可能な社会の実現を目指す企業が住民・行政・大学等と連携して、サーキュラーエコノミーの推進に取り組む、ジャパン・サーキュラー・エコノミー・パートナーシップ(J-CEP)。サンスターも、この新事業共創パートナーシップに参加しています。このたび、同じJ-CEPメンバーである御茶の水美術専門学校校長の服部先生との対話から、産学連携の授業が誕生。持続可能な社会のための課題解決をテーマに、御茶の水美術専門学校の学生たちの学びに協力しました。

議論の結果、今回の授業では、環境や健康など様々な社会課題の中からお口の健康に関するテーマを取り上げることに。近年、子どものむし歯は減少しているものの、大人のむし歯は増加傾向にあります。特に歯科健診の実施義務がなくなる高校卒業~20代までの年代でむし歯が急増してしまうことが大きな社会課題となっています。むし歯の予防には、歯みがきをこまめに行うこと、歯科医で定期的に歯と口の状態をチェックしてもらうことが重要。お口のケアが行き届かない状態が続くと、むし歯だけでなく歯周病にかかる方も増えてしまいます。むし歯や歯周病は、全身の健康悪化にもつながることがわかってきており、その背景から、定期歯科健診のない、主に高校卒業後~20歳台の世代の大人が、どうすれば進んで歯をみがき、むし歯を予防できるようになるかという課題に取り組んでもらうことになりました。

実施にあたり参加学生をオフィスに招き、サンスターの企業理念や事業、テーマの背景などを説明、学生からの質問にも答えました。そして5週間の検討・準備期間を経て、先日発表会が開催されました。4グループがそれぞれのアイデアをパネルやモックにしてプレゼン。課題解決のためのアイデアだけでなく、ターゲットの人物像の設定や調査結果、ビジネスの展開案なども盛り込んで発表いただきました。それぞれの提案には、義務感にかられて行う歯みがきを、いかに楽しい歯みがきに変えるか。歯みがきができにくいタイミングにどうみがいてもらうか。さらには、Z世代が喜んで取り組めるしかけなど、独創的な内容が見られました。

学生からは「今回、このテーマを取り組むにあたり、お口の健康が全身の健康につながることを知り、何気なくやっていた歯みがきという行為を改めて、見直すきっかけになりました。」「提案するにあたり、初めて洗口液を試してみました。」といった声をいただきました。指導担当の中野めぐみ先生からも「身近な歯みがきという行為ですが、どうしたら習慣化するか、どのように独自性を出すかなど、少し苦戦しましたが、楽しく取り組めました。制作途中で進行が滞る場面では不安になりますが、最後には充実した提案に仕上げてきます。チームで協力しながらお互いに成長する学生たちの姿には、いつも驚かされます。」とコメントいただきました。

固定概念を覆す提案があったり、新しい発想に触れることができ、サンスターとしてもとても有意義な活動になりました。今後も、社外ステークホルダーとの対話や連携を進め、社会課題の解決に取り組んでいきます。

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