太った人は奥歯が少ない!?歯の本数と肥満の意外な関係。

2022/11/01

いつまでも美味しく、そして、楽しく食事をとるために、お口の中の健康を保っていただきたい。そんな願いから、厚生労働省と日本歯科医師会が推進している取り組み「8020運動~80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」。11月8日を「いい歯の日」に定め、啓発に努めています。その成果か、8020達成者は年々増え、今や2人に1人以上になっています。歯が健康であることの重要性は、世の中に浸透してきましたが、それは高齢者だけの話ではありません。30代以上の約7割の方が歯周病と言われている時代、歯の健康と全身の健康の関係について、さまざまな研究や調査が行われ、具体的にどんな影響があるのか分かってきました。たとえば、歯の本数と肥満の関係。40代以上の方は、肥満度が高いほど、歯の本数が少ないこと、歯の種類で言うと、奥歯から歯を喪失していることが国立大学法人滋賀医科大学の研究グループとサンスターの共同研究により分かりました。

これまでにも、歯周病が糖尿病、肥満、動脈硬化や認知症などと関係があることが報告されていましたが、今回、肥満度が高いほど歯の本数が減りやすいことが明らかになったことで、より歯やお口の健康を考え、ケアする人が増えることが期待されます。

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