歯周病になると、糖尿病になるリスクが高くなるという研究結果があります。また歯が20本以上ある高齢者は、心血管疾患やがんになりにくいという調査報告もあります。お口の健康維持が全身の健康維持につながるなら、お医者さんにかかる頻度も少なくなるはず。サンスターはこの仮説を検証するために、20才から74才の労働者約25万人の定期健康診断結果と医療機関の診療情報(診療報酬明細書=レセプト)を基に、歯の本数、かみ合わせと、医科医療費の関係を分析しました。その結果、どの世代においても、歯の本数が多いほど医科医療費が低いこと、上下の歯が揃いかみ合わせが良好であればあるほど医科医療費が低いこと、さらには歯の本数が同程度でも上下の歯がかみ合う領域が多いほうが医科医療費は低いことがわかりました。できだけ多くの歯を残し、上下の歯でしっかりかめる状態をキープしていくこと。それが健康維持だけでなく、使う医療費を抑えることにつながることがわかったのです。
歯の本数が多く、噛み合わせが良い方が、医療費は少ない!
※書誌情報:日本歯科医療管理学会雑誌, 2021, 56.1: 32-41.より改編