アイスコーヒーやアイスティーなど冷たいドリンクに付き物のストロー。ストローには、元々は文字どおり麦わらが使用されていたわけですが、原材料が減少し、生活者が画一的な品質を求めるようになったことで、いつのまにかプラスチック製があたり前の世の中になりました。しかしその当たり前が、さらに今、変わりつつあります。
レジ袋などのプラスチックごみによる海洋汚染が深刻化し、 2019年3月27日、欧州議会で「使い捨てプラスチック禁止法案」が正式に可決、ストローも対象品になったことをきっかけに、各国が脱プラスチックやプラスチックのリサイクルに動き出しました。代替物として紙のストローに注目が集まるようになり、大手カフェチェーンなどが次々に採用。この流れは今後ますます顕著になるでしょう。日本でも麦わらストローを復活させる取り組みが各地で行われたり、金属製やガラス製の製品など数多く発売されています。ユニークなところでは、菓子メーカーがつくった業務用の「食べられるストロー」も密かに人気。シェイクやスムージー専用で、使い終わったあとは、ポリポリと食べられる画期的なアイデアです。とにかく、目の前のプラスチック問題をどんな風に解決していくか。そのためには、これまでの常識を疑うことが大切です。
サンスターでも、包装材のプラスチックについて、環境に配慮した取り組みを進めています。最近の事例では、デンタルリンスの首掛けPOPをプラスチックから紙へ変更することで、年間5.6トンのプラスチックを削減。また、ポンプタイプのデンタルリンスを、ポンプを省いたつけかえ用ボトルとセットで販売することで、ポンプに使用していたプラスチックの使用量を重量比率で約30%削減しています。