コロナ対策と海洋プラごみの意外な関係。

2021/11/01

新型コロナウイルスの感染拡大により、不織布マスクの消費が急増してきました。この不織布という素材、あまり知られていませんが、実はそのほとんどがポリエステルやポリプロピレンなどのプラスチック製。適切に廃棄されないマスクも増加し、海洋プラスチック問題の一因にもなっています。香港の海洋保全団体Oceans Aisaが2020年末に発表したレポートcovid-19-facemasks によると、2020年には約15.6憶枚ものマスクが海に流れると推定。その結果、海洋に浮遊するプラスチックがさらに4,680~6,240トン増加するとしています。またコロナ禍で、食品の安全性に気を遣う人も増え、使い捨てプラスチック容器の消費も拡大しています。新型コロナ対策が、海洋プラスチック問題の拡大につながらないよう、ゴミの捨て方にも配慮する必要があります。また、できるだけ自然に還る素材を使用するようにしたいものです。
サンスターでも、赤ちゃんのお口のケアに使う「ソダテコ(SODATECO)おくちキレイシート」に、海洋分解性の不織布「ベンリーゼ®」※を採用。こうした素材の採用を広げていくことも問題解決に寄与すると考えています。

※:「ベンリーゼ®」は、旭化成が開発した天然素材の不織布。綿製品・綿実油の生産工程で不要となり除去されるコットンリンター(綿の種の周りの産毛)を加工したもので、海洋生分解性を証明する国際認証OK biodegradable MARINEを取得しています。

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