マスクだけでは守れない、肺炎もある。それは、誤嚥えん性肺炎です。
マスクだけでは守れない、肺炎もある。それは、誤嚥えん性肺炎です。

飲み物を飲むときに、むせることはありませんか?
それはお口の機能の衰えのサインです。
このサインを放っておくと、
誤嚥性肺炎につながるリスクがあります。

誤嚥性肺炎とは

口や喉の周りの筋肉が衰えると、飲み込んだものが食道ではなく、気管に入ってしまう「誤嚥」が起こりやすくなります。その結果、食べ物や唾液に含まれた細菌が、誤って気管から肺に侵入し、肺炎を引き起こすことがあります。
この誤嚥性肺炎によって、なんとインフルエンザの10倍以上、年間約38,000人もの方が命を落としているのです。(2018年厚生労働省人口動態統計)

[誤嚥性肺炎のメカニズム]
[誤嚥性肺炎のメカニズム]

誤嚥性肺炎とお⼝のケア

誤嚥性肺炎の発症を抑えるためには、お口を清潔に保つことが有効です。11箇所の特別養護⽼⼈ホームで、看護師または介護者による毎⾷後の⻭みがきと殺菌剤を⽤いてお⼝を漱ぐことに加え、週1回の⻭科医師もしくは⻭科衛⽣⼠による専⾨的な⼝腔清掃を⾏うことで、発熱および肺炎の発症率が下がったという報告があります1,2)

2年間での肺炎発症率(%)
2年間での肺炎発症率(%)グラフ
  • ⼝腔ケア群:従来通りの⼝腔清掃に加え、週 1 回の⻭科医師もしくは⻭科衛⽣⼠による専⾨的な⼝腔清掃を⾏う群

  • 対照群:看護師または介護者による毎⾷後の⻭みがきと殺菌剤を⽤いてお⼝を漱ぐ、従来通りの⼝腔清掃を⾏う群

引⽤⽂献

  • 1) Yoneyama T et al., Oral care and goensei, Lancet, 1999, 354, 515
  • 2) ⽶⼭ら, ⼝腔ケアと誤嚥性肺炎予防, ⽼年⻭学, 2001, 16, 3-13

参考

サンスターの取り組み

サンスターでは、お口の衰えを防ぐことで全身の不調を食い止める、「オーラルフレイルケア」に力を入れています。例えば、発音によってお口の筋肉を鍛える「パタカラ体操」など、健康的なお口の機能を維持するためのオーラルフレイルケアは、誤嚥性肺炎の予防にも有効です。

具体的な対処法
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