RESEARCH

緊急避難時の持ち出し袋に
みなさん、何を備えているの?

3.11以降の
防災意識を大調査!

お住まいの地域の避難所の場所はご存知ですか?避難訓練に参加したり、ご家庭で非常食を用意するなど、しっかり災害に備えていらっしゃる方がいる反面、まだまだ自分ごととして捉えられていない方も多いのでは?東日本大震災以降、日本人の防災意識は、どう変わってきたのか。1,000人の方にアンケートをとってみました。

(調査概要〉 サンスター「防災に関する意識調査」
対象者:全国20~60代男女 1,000人
調査日:2021年2月20日

  • 東⽇本⼤震災以降、あなたの防災意識は⾼まりましたか?
  • あなたのご家庭では、⾮常⽤持ち出し袋(防災袋)を準備していますか?

緊急の際に持ち出す防災袋を備えている方は約3割弱。一般にその重要性は広く認識されていますが、まだまだ行動に移せていないご家庭が多い印象です。では備えている方は、袋の中にいったい何を入れていらっしゃるのでしょうか。

⾮常⽤持ち出し袋(防災袋)に備えているものは何ですか?

水や食料、医薬品、懐中電灯など、まずは命や身の安全を守るものが上位を占めました。情報を得る手段としてラジオを備えているご家庭も多かったようです。その反面、既製品の防災袋を買ったので、中に何が入っているかわからない(3.4%)という方もいらっしゃいました。

災害時にも新型コロナ対策

アンケートでは、新型コロナウィルス発⽣以降(2020年3⽉〜)の変化についても伺いました。約37%の方が、防災袋の中⾝を⾒直したと答えています。マスク、除菌用のアルコールやシート、体温計などを新たに備えた方が見受けられました。コロナ禍での日頃の対策に必要なものが、そのまま災害時にも必要と考えられているようです。

高くなってきたオーラルケア意識

高くなってきたオーラルケア意識

防災袋を備えている方の約3人に1人が、ハブラシ・ハミガキ・液体ハミガキなど、何らかのオーラルケア製品を備えていました。既製品の防災袋には、このジャンルの製品が入っていないケースが多いため、意外にも多くの方が自身で準備されていることがわかります。東日本大震災の際に、避難所でのオーラルケアの重要性がメディアなどで多く取り上げられたことが影響しているのかもしれません。水が貴重になる災害時、液体ハミガキなど水なしでも使える製品が、今後ますます選ばれるようになることが予想されます。

災害時こそ、命を守るためのオーラルケアを

各家庭で必要なものをアレンジ

一般的に必要なものはどのご家庭でも同じでしたが、一方で常備薬やメガネ、赤ちゃんのいらっしゃる方はミルクなど、各ご家庭や個人の事情で必要なものをご用意されている方が目立ちました。中にはちょっとユニークなものも。参考になりそうなものをいくつかご紹介します。

家族の「携帯番号の書かれた紙」を入れています。

兵庫県 50代女性 山形県 50代女性

「携帯トイレ」と「ロングスカート」を準備。トイレがなく⼈⽬がある時にでも、ロングスカートであれば⽤が⾜せると思うので。

東京都 40代女性

元気になれるよう「思い出の写真」を持っていきます。

愛知県 30代男性

「食品用ラップ」包帯にしたり、食器カバーにしたり、物が汚れないよう保護できるなど使い道が多いので。

千葉県 40代女性 東京都 50代女性
千葉県 20代女性 奈良県 30代女性
愛知県 30代女性

東日本大震災から10年という節目を迎えた今、ご家庭で防災のことを話し合ってみてはいかがでしょうか?まずは、身近な防災袋の中身について。何が必要か不要か、優先順位をつけてみてください。これから防災袋を備えようという方にも、準備のきっかけになると思いますよ。