企業の防災備蓄で「長期保存用ガム・デンタルリンス」が活用された事例のご紹介

断水時に被災した社員・家族の健康を守った液体ハミガキ

企業の防災備蓄での活用事例インタビュー(鈴与グループ)

鈴与グループ

鈴与株式会社(本社:静岡県静岡市清水区入船町)をはじめ、物流・商流・建設・食品・情報・航空・地域開発の7つの事業を展開する約140社からなる鈴与グループ。経営の拠り所である「共生(ともいき)」の精神のもと、社会、取引先、社員との共生を実現すべく、社会から必要とされる存在を目指して業容を拡大し、航空会社フジドリームエアラインズの運営、サッカーJリーグの清水エスパルスの運営支援企業として地域の発展にも大きく貢献しています。
2022年秋に東海地方を襲った台風15号。鈴与グループの本拠地である清水港一帯も大規模な断水や床上浸水など大きな被害に見舞われました。鈴与グループは、静岡県と静岡市に計1,500万円を寄付、業務用飲料水や仮設トイレの設置など地域への支援も行っています。そして、自社の防災備蓄をもとに、翌日から被災した社員、協力会社社員とその家族に飲料水や食品、毛布などを届けました。支援物資の中には、長期保存用液体ハミガキも含まれていて、断水で水が使えない中で社員、協力会社社員とその家族の健康を守るために役立ったといいます。
これらの対応について鈴与株式会社取締役の野崎透様、総務部長の竹山和宏様にお話を伺いました。

インタビュー写真

写真中央 総務部長竹山氏、右 取締役野崎氏

鈴与本社の所在地となる静岡市清水区は沿岸部に位置し、歴史的にも地震や津波に対する防災意識が比較的高い地域です。弊社も防災備蓄品は人員数に応じてデータ管理とロケーション管理を徹底し、各拠点に在籍する社員と協力会社社員を含む人数分を、1人当たり3日間に必要な飲料水と非常食を配布できるよう常備しているほか、毛布や救急医療品などを保管しています。そのような面では、行き届いている方だったと思いますが、以前は備蓄品の中に液体ハミガキは含まれていませんでした。近年、報道などで災害時の口腔ケアの重要性が知られるようになりました。災害時も食事は取りますし、水が使えない状況でも、口腔衛生を保つことは必要だとの御社からの勧めもあって、弊社では2018年5月から導入していました。

3ガム防災リンス

昨年の9月、台風の影響によっての水害で被災し、一部の地域では断水がありました。備蓄品に水を使わずに、口の中を清浄に保つことができる液体ハミガキがあって良かったと思いました。口腔衛生を保つことで二次災害のリスク回避ができますし、実際に使った社員からは、口臭をスッキリさせることができた、気分転換になったと、好意的な声が聞かれました。液体ハミガキを初めて使ったという社員が多かった一方で、ドライバー社員などは、勤務中に歯みがきをする時間が取れないときのために車内に常備しているとか、運転中の眠気覚ましに使用しているなど、意外にユーザーがいたことも分かりました。

4備蓄倉庫

各拠点に災害用備蓄倉庫を設置。津波を想定して上層階に保管。飲料水や非常食、毛布などを常備。
地震による荷崩れ防止用ネットが装着されている。

防災意識は高い地域だったとはいえ、災害の実体験を通して改めて防災への備えへの意識を捉え直すきっかけにもなりましたし、新たな課題も見えてきました。コロナ禍では、避難訓練も以前と同じようにはできないこともあり、有事も密にならない分散避難の工夫が必要です。事務系のスタッフの在宅勤務者の安全も含めてアップデートしなくてはなりません。長期保存の液体ハミガキも小分けされた携帯サイズも検討したいと思います。

(インタビュー:2022年12月5日)

長期ビジョン 経営理念 サンスターの事業概要 サステナビリティへの取り組み サンスターサステナビリティクリップ 災害時におけるオーラルケア