

日本の書道界で最も権威のある書道団体、日本書道美術院*。同院が主催する「日書展」をサンスターは文化支援の取り組みの1つとして、2009年から後援してきました。今年も、1月5日に日書展の最高賞「サンスター国際賞」を授与しました。この賞は、日本の文化である書を国際的な価値に高めることを目的にしたものです。第79回となる2025年は、石川昇玉先生の作品が選ばれました。

日書展サンスター国際賞を受賞された石川昇玉先生
スイスのサンスターグローバル本社のエントランスには、サンスターの社是「常に人々の健康の増進と生活文化の向上に奉仕する」が書道作品として飾られています。これは、日本書道美術院の前会長の飯島春美先生の書道作品。作品の前で記念撮影をする来訪者がいるほど人気の大作で、美術作品としての価値は国を越えて観る人々の心に伝わっているようです。サンスターのすべての国のオフィスにも、書道作品による社是が掛けられ、社員や来訪者が日常的に書道美術に触れることができます。書家の筆運びや勢い、墨の濃淡、墨量の違いによる潤筆褐筆の奥行には、肉筆ならではの良さがあり、印刷したものでは決して受け取ることができません。このように本物に触れることは働く社員にとっても目の保養になっています。

各国のオフィスに掛けられている、日本書道美術院理事長大谷洋峻先生の書道作品による社是
サンスターのグローバル主要拠点があるシンガポールでも、2017年に「日本書道美術院 シンガポール展」が開催されました。2016年日書展70回展の記念として行われたこの展覧会は、日本書道美術院・シンガポール日本大使館・サンスターの共催によるもので、書道美術を海外に広く紹介することができました。日本を代表する書家の席上揮毫や書道のワークショップを各地で開催。書道美術に触れる市民イベントは大いに盛り上がり、日本・シンガポールの良き交流の機会となりました。来年2026年は「日書展」80周年記念の年。同年の秋には「書道」が、ユネスコ無形文化遺産に審議決定される予定です。


世界的に価値の高まりを見せる書道美術。サンスターは人々の暮らしを豊かにする一助となれるよう、日本が誇る文化支援を継続して参ります。
*日本書道美術院
戦後の混乱するさなかの昭和20年12月に全国に散在していた書家を結集して、結成された書道の総合団体で、翌年の7月には「再建総合書道展」(第1回日書展)として、東京都美術館において戦後初めての書道展を開催。様々な書道界へ多くの貢献を残し高い評価を得る歴史ある書道団体。