自動車業界では近年、車体設計で積極的に接着剤を採用する動きがでています。車体の軽量化への貢献に始まり、車の操縦性や乗り心地に貢献する高機能接着剤の導入や、環境に配慮した材料の検討も進みます。また、業界全体としてカーボンニュートラルに向けた取組が進むなか、製造過程でエネルギーの使用を抑える接着剤の硬化方法にも注目が集まります。
そんな中、サンスター技研の自動車・電子部品用接着剤に注目が集まっています。熱硬化材料と同等の接着性能を達成した常温硬化型接着剤や高いシール性、優れた防水・防塵・遮音性に加え、熱をかけずにUVライトだけで固化させる発泡ガスケットは、自動車の生産工程におけるCO₂削減が一気に加速します。また、様々な被着体に自動塗布可能な製品は、必要な部分にだけに塗布できるため、材料の無駄を抑えることができます。また、建築用接着剤の分野では、住宅壁の仮止め工程に両面テープを使わずに済む接着剤を開発。工期の短縮や廃棄物の削減につながります。
このような新技術・製品をより多くの人に知っていただく機会として、10月に接着剤業界最大級の展示会「接着・接合EXPO」に出展。次世代自動車とカーボンニュートラルへの貢献をテーマに、パネルや動画、サンプルの展示などを実施しました。来場された方からは「作業効率や性能だけでなく、CO₂排出への貢献もしていて魅力的でした。」といったお声をはじめ、400名がアンケートに回答いただくなど大盛況。サンスター技研では、今後も研究を重ね様々な技術を駆使して、高性能で使いやすい、さらには生産時におけるCO₂削減にも貢献できる製品作りを行っていきます。