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サンスター技研が環境対応ブレーキディスクで鈴鹿8耐に参戦

2024/04/26

FIM世界耐久選手権"コカコーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース、通称「鈴鹿8耐」。排気量1000CCの大型バイクがエンジン音を轟かせ高速でコーナーを周回していく迫力あるレースで、今年は7月17日~21日に開催されます。スタートは路面温度が60度を超えることもある真昼、長時間のレース中は突然の雨に見舞われるなど天候の変化が多く、日没後にライトを点灯しながらゴールを迎える頃にはリタイア続出となる過酷な生き残りレースです。今年の3月22日、東京モーターサイクルショー会場で、昨年バイクレースからの撤退を発表したスズキ株式会社から、「チームスズキCNチャレンジ」として今年の鈴鹿8耐への参戦が電撃発表され大きな話題となりました。CNチャレンジは「カーボンニュートラル(CO2排出実質ゼロ)への挑戦」を意味し、ゼッケンは「0=ゼロ」。バイオ由来原料を配合したサステナブル燃料をはじめ、タイヤ、オイル、カウル、ブレーキなど、パートナー企業の協力による環境負荷の低い様々な新開発部品を投入した二輪車で、エクスペリメンタルクラス(多くの実験的な改造が許されるクラス)にエントリーしています。鈴鹿8耐への環境対応車両の出走は、今回のCNチャレンジ号が業界初でかつ唯一となる先駆的な試みで、環境技術向上を図りながら耐久レースの完走を目指します。

サンスター技研株式会社は、今回、このプロジェクトに製造工程での熱処理を廃止するなどの工夫により製造時のCO2排出量を半減させながら優れたブレーキング性能を併せ持つレース専用ブレーキディスクと、配合材料に銅を含まず粉塵の発生を抑えたレース専用ブレーキパッドを提供します。サンスター技研は、世界のバイクメーカー向けにブレーキディスクやスプロケットをOEM部品として製造販売していて、トップクラスの市場シェアを誇り、レース専用部品を世界のトップチームに提供しています。また、サンスターは、グループ全体でカーボンニュートラル(CO2排出実質ゼロ)、サーキュラーエコノミー(資源循環型経済)実現への貢献を目指した環境中長期目標を掲げ、製品開発や事業活動を含む全般で環境負荷低減への取り組みを進めています。今回の開発成果を活用し、今後の製品開発と環境負荷低減の加速につなげてまいります。

チームスズキCNチャレンジGSX-R 1000 R

サンスターの熱処理廃止鉄製ブレーキディスク、ローダストブレーキパッド

*FIM:国際モーターサイクリズム連盟

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