サンスター技研株式会社は、自動車・建築用の接着剤・シーリング材、バイク用金属部品、除菌脱臭機QAIS -air-シリーズなどを製造販売してきた会社であり、ハミガキ・ハブラシ・健康食品・化粧品などを手掛けるサンスター株式会社と同じグループの会社です。このサンスター技研が、2023年夏、東京で開催されたドイツ・バイエルン州駐日代表部35周年記念式典で「地域貢献賞」を受賞しました。
社屋屋上に太陽光パネルを設置
これは、2019年にサンスターグループがバイエルン州に自動車用接着剤の製造開発販売拠点を開設したことによる雇用創出や地域活性化が評価されたものです。2023年7月からは屋上に太陽光発電パネルを設置し、CO2排出を削減できる再生可能エネルギーの利用を拡大しています。
ドイツ拠点では主に自動車組み立て用接着剤の一種であるFIPG (Foamed In Place Gasket=塗布型発泡ガスケット)を生産。FIPGは、板状の材料をカットして使用するものとは異なり、液状の材料を必要箇所だけに自動で発泡塗布して熱処理で短時間硬化させる工法なので、材料が無駄にならず廃棄物が殆ど出ません。また他社のFIPGと比べて硬化温度が低く、製造時のCO2排出量も少ないといったメリットがあります。
これまでに、サンスター技研は40種類を超える多彩な接着剤を自動車用途に製品化し、自動車の軽量化をはじめ、路面の振動を吸収することで乗り心地の向上にも寄与してきました。世界有数の自動車メーカーが多いドイツに工場を開設したことで、将来的には現地の自動車メーカーの要望にきめ細かく対応し、今後ますます厳しくなる環境基準への貢献に努めます。