歯医者さんに診てもらう頻度が減ったという方がいます。2020年にサンスターが実施したアンケートによると、全体平均で21%でした。とくに、40~60代女性の減少が目立ちました(40代女性30%減、50代女性27%減、60代女性31%減)。なぜ、通院の頻度が減少したのか。その理由として最も多かったのは「新型コロナウイルスの感染リスクを避けたいから」で、45%。次いで「歯やハグキなど口の検査は急ぎではないので、新型コロナウイルスの流行が落ち着いてから行こうと思ったから」が、29%でした。新型コロナウイルスのリスクを考えると、仕方のない結果かも知れませんが、健康のことを考えると、これは決して良い傾向とは、言えません。
サンスター調べ 2021年4月
歯科医師三宅先生のアドバイス
新型コロナウイルスの感染への不安から歯科医院の受診を控えている方も多いと思います。しかし、治療の途中や症状のあるような状態で治療を延期してしまっている場合、お口の中の状況が悪化し、全身の健康に影響を及ぼす可能性があります。歯科医療機関では、コロナ禍以前から感染予防(スタンダードプリコーション)を徹底しております。歯科治療が原因となったクラスター発生はかなり低いレベルに抑えられています。体調、体温を確認の上、マスク着用など自身の感染管理をして受診するように、また治療の延期については一度かかりつけの医院に相談してみましょう。(一般財団法人サンスター財団附属千里歯科診療所 歯科医師 三宅 直子)
お口の健康が、全身の健康につながる。サンスターでは、この事実をより多くの方に知ってもらえるよう、啓発を続けていきます。