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イベント報告/インタビュー

トークイベント『Positiveを生きる女性とPositiveに生きる女性』開催!

2008年11月5日(水)、働く女性たちのためのポータルサイト「カフェグローブ」とのジョイントイベントとして『Positiveを生きる女性とPositiveに生きる女性』を開催。『Live Positive』エッセイの執筆者の一人、川名奈央子さんと、カフェグローブ編集長の羽生田由香さんを迎え、“Positive(HIV陽性/前向きに)”をキーワードに、HIVと向き合うこと、人生を“Positive”に生きることについて、語り合いました。

2011年:奈央子さんインタビュー

『Live Positive』は、HIVを特別視するのではなく、誰もが持つ“生きづらさ”のひとつとして考えてみよう、という企画です。HIVとともに普通に暮らしている女性たちの言葉を通じて、私たち自身の見方を変えるきっかけを提供するもので、その後も、2008年にスピンオフ企画としてイベントを開催しました。また、2009年から始めたキャンペーン『ネイルにレッドリボンを』でも、HIV陽性者の方を応援する社会の雰囲気作りを、少しずつ働きかけています。
エッセイを企画して約5年が経とうとしている今、執筆者のお一人である奈央子さんに、この間の変化や今の状況についてお話を伺いました。

ご無沙汰しております。エッセイを書いていただいたのが2007年で、企画したころから数えるともうすぐ5年が経ちます。その後、お変わりありませんか?

大きな変化は、仕事が忙しくなったことですね。すごく忙しいです!(笑)あと、娘が大きくなって、大学受験の準備を始めています。進学を機に娘が家を出たら、私も人生の節目になるのかなと思っています。

最近はHIVに関わる活動はなさっていますか?

最近は、HIVが普段の生活に占める割合はかなり下がっていますが、年に1回、女性の集まりを関西のNGOとともに企画しています。

女性同士では、どんな話をされるんですか?

何気ないおしゃべりが多いですけど、今年は、例えば40代の女性同士で、「そろそろタイムリミットだし、子どもがほしいなぁ」っていう会話がありましたね。あとは、私たちも長生きすると思うので、「(HIVに感染していても)安心して介護が受けられる環境になるのかなぁ」とか。お医者さんに相談するのは、薬のこととか、症状のこととか。あと、HIVに感染している女性は子宮頸がんになりやすいという話があるので、ちゃんと検査を受けないとね、という話をしたりもしました。

『Live Positive』は、「同じ女性として共感しました」という感想をいただいたり、他の女性の陽性者の方から「元気に生きている女性の陽性者の方がいることに、勇気をもらった」という声をいただいたりするなど、いくつも反響をいただきました。最近、HIV陽性者の方がテレビに出る機会も増えていますが、この5年間を振り返って、何か環境の変化は感じていらっしゃいますか?

私自身はあまり実感はないですね。顔を出して話をする人がいるのはすごいことだと思いますが、メディアで取り上げること自体が、病気の特殊性をあらわしている気がします。究極的には、取り上げなくても普通にしていられることが、理想かなと思います。

変わっていないと感じるのはどんなところですか?

私が知っている女性たちを見ていると、社会が変わったというよりも、それぞれが周囲の人たちからうまくサポートを得て、元気になっている気がします。日本は、保険治療を受けることができますし、障がい者認定も得ることができますから、治療がちゃんとうけられるという面では恵まれていると思うんです。ただ、病院によって受け入れ体制にばらつきがあると思います。とくに地方ではそれが顕著で、あまり5年前から変わっていないのかもと思うこともあります。

そうした問題について、陽性者の方同士で、お互いにサポートしあうことはありますか?

個別にですけれども、知っている先生を紹介しあったり、状況に応じて相談に乗るなどのサポートをしたりということはあります。組織だって何かをするというよりは、困ったときのためのゆるやかなネットワークがあることの方が、女性にとっては助けになるような気がしますね。

『Live Positive』の他の執筆者の皆さんもお変わりないですか?

みなさん、元気にしていますよ。折に触れてメールで連絡を取り合っている方もいますし、女性の集まりで会って話をしたりする人もいます。海外の執筆者の3名は、HIVに関する活動を仕事にしている方もいますし、仕事の傍ら女性陽性者の自助グループに参加している方もいます。

―みなさんがお元気だと伺って、とても嬉しかったです。今日はありがとうございました。

以上