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新構造軽量フローティングディスクの開発

新構造軽量フローティングディスクの開発

自動車やオートバイは、車体が軽ければ軽いほど、スピードを上げることができ、燃費も向上します。そのため、使用される部品にとっても開発の最大のテーマになるのが「軽量化」です。特に近年の環境ニーズの高まりから、大型オートバイのみならず、小型オートバイも含めたすべての車両に対して軽量化が一層望まれています。開発者たちは、常にこの壁と向き合い、乗り越えてきました。これまで、軽量ステンレスハブ・フローティングディスク(2000年)、ウェーブディスク(2004年)、耐熱強度鋼ディスク(2004年)を開発し、軽量化に貢献してきました。これらのディスクに続く、次世代のディスクとして「新構造軽量フローティングディスク」を、最も軽量化が望まれるレースの世界で開発しました。

従来のフローティングディスクは、パッドが摺動する摺動板とホイールへの取付ハブをステンレスもしくはアルミのピンで結合しており、ブレーキ力はピンで受けていました。新しく開発された構造は、ピンより強度が高い取付ハブでブレーキ力を受ける構造となっており、ピンの本数を減らしたり、より大きな重量軽減孔をあけることで、約10%の軽量化に成功しました。更に、ピンを介さず、摺動板から取付ハブにブレーキ力が直接伝わるため、ダイレクトなブレーキフィーリングとなり、性能的な効果も確認されています。

この新構造軽量フローティングディスクは、鈴鹿8耐を初めとするレースにおいて、トップライダーへのヒアリングを行い、レース用ブレーキディスクに対するライダーの声を具現化することで開発されました。製品評価段階では、試作品の台上評価を繰返し行った上で、最終的にはサーキットでのテスト走行で性能の確認を行いました。ライダーからは、軽量化によってハンドリング性能が良くなったとのコメントを頂きました。

今後は、新構造軽量フローティングディスクをレースモデルから市販モデルへ展開することで、より性能が高く、より燃費の良いオートバイの実現に貢献したいと考えています。そのために、量産性と新構造の良さを両立できる設計とそれを実現する生産技術開発を進めてまいります。

日本語版

英語版

「新構造軽量フローティングディスク(左:新構造、右:従来構造)」