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2007年9月21日 医療法人鉄蕉会亀田総合病院
医療法人鉄蕉会亀田クリニック
サンスター株式会社

 
 
妊娠期から分娩後の歯肉状態の変化について
研究結果を学会発表
 
   
   医療法人鉄蕉会亀田総合病院、同亀田クリニック(千葉県鴨川市)およびサンスター株式会社(本社:大阪府高槻市、代表取締役社長 濱田和生)は、妊婦の全身状態と口腔内状態の関連を調査するため、共同研究を行い妊婦健診と口腔内診査を実施しました。
  その結果、妊娠中期においては妊婦の歯肉の状態が悪いということがわかりました。 また、歯石除去や口腔衛生指導を実施したところ、妊娠中期から産後にかけて、歯肉の状態が改善したという結果が得られました。

 本研究は、東京で開催されるアジア・オセアニア産科婦人科学会(2007年9月21日〜25日)および、同じく東京で開催される日本口腔衛生学会(2007年10月3日〜5日)で発表します。
 
   
   妊婦は、歯科治療できないという理由から歯科受診を敬遠されている方が多いようです。しかし、今回の結果から、歯科医院による歯石除去や口腔衛生指導の意義が再認識できます。妊婦であっても積極的に歯科受診をしてもらいたいと考えています。 亀田総合病院、亀田クリニックとサンスター株式会社は、妊婦の全身や口腔の健康を考えた取り組みを行っています。それらは、産まれてくる子供たちにも繋がっていきます。今回の基本調査は、このような発想から実施されたものであり、発表内容は本調査の一部です。サンスター株式会社では、歯科分野における予防と医療の発展のため、今後も本研究を継続していく予定です。

 本研究の概要は、以下のとおりです。
 
   
<研究概要>
【背景】
 妊娠期になると、女性ホルモンの分泌が増加し、ホルモンバランスや新陳代謝状態が変化するだけでなく、唾液や胃液など消化液の性質も変化するなど、全身的にさまざまな影響が現れる。口腔内においては、つわりによって口腔清掃が十分にできず、ムシ歯や歯周病に罹るリスクが高くなると言われている。
 また、女性ホルモンが、歯肉の炎症や歯周病原性細菌の増殖に関わっていることも指摘されている。しかし、この時期の全身状態と口腔内状態に関する臨床データは、極めて少なく、妊娠出産期の観察研究における臨床データは、周産期の口腔ケアに重要な情報となる。

【目的】
 本研究の目的は、妊婦の全身・口腔内状態を明らかにすることである。

【方法】
 亀田クリニックに通院中の妊娠24週の日本人妊婦に対して、産科による妊婦健診と同時に口腔内診査を実施した。口腔内診査は、歯周ポケットの深さや歯肉からの出血を測定し、最も深い歯周ポケット部位で歯周病原因菌検査(ペリオチェック®)を実施した。また、歯肉縁上にある歯石を除去し、ブラッシング指導などの口腔衛生指導を実施した。出産後は、産後7日以内に、再度、全身の検診と口腔内診査を実施した。
 
   
 
【結果】
1 調査対象者113名中、妊娠中期で75名、産後で97名において、歯周病原因菌検査が陰性であった。
2 出血部位の割合の平均は、妊娠中期 (7.6%)と産後(7.3%)に有意な差は認められず、出血は少ない傾向であった。
3 4mm以上の歯周ポケットを持つ部位の割合の平均は、産後(7.7%)は妊娠中期(10.2%)と比較すると有意に低く、歯周ポケットの改善が認められた。
4mm以上の歯周ポケットの深さ(PD)を持つ部位の割合(%)の変化
 
   
  【考察】
 妊娠中期において歯周ポケットを4mm以上有する部位が平均で約10%と比較的高率であったにもかわらず、歯周病原因菌検査には反応を示さない人が多くいた。
 妊娠中は女性ホルモンにより歯周病に罹りやすくなると言われているが、今回の調査対象者においては、出血部位の割合が比較的低率であることから、歯肉が重度の炎症ではなく単なる腫脹である可能性がある。そのような場合、今回の研究結果のように、妊娠中期である比較的安定な時期に歯肉縁上にある歯石を除去することや口腔衛生指導を実施することで、腫脹を減少することができる可能性が示唆された。
 
  以上  
   
 
本件に関するお問い合わせ先
医療法人鉄蕉会 亀田総合病院 産婦人科
〒296-8602 千葉県鴨川市東町929番地
TEL04-7092-2211(代表) FAX04-7099-1198

医療法人鉄蕉会 亀田クリニック 歯科センター
〒296-0041 千葉県鴨川市東町1344番地
TEL04-7099-1117(ダイヤルイン) FAX04-7099-1217
サンスター株式会社 広報室
〒105-0014東京都港区芝3-8-2
芝公園ファーストビル21階
TEL03-5441-1423 FAX03-5441-8778
 
   
 
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