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開発Iにおける具体的な取り組み.5
自動車内装用接着剤について
建築業界で問題となった「シックハウス」に対応して、自動車業界でも車室内空間の安全性を保つために、ホルムアルデヒドやトルエン、キシレンなど人の健康に影響を及ぼすVOC(揮発性有機化合物)の自主規制が求められるようになってきました。こうした流れを受け、当社でも自動車の内装用部品の接着剤を対象に、2003年からVOCを低減した商品ラインナップの拡充を進めています。

具体的には接着剤を水性や無溶剤系に変え、溶剤系の接着剤でも有害なトルエン、キシレン、ベンゼンを含まないものを開発。これらのVOC低減接着剤は、現在自動車メーカーのスタンダードとして使用されています。また、各種メーターやスイッチ、クーラー、オーディオなどが収まるインストゥルメンタルパネル(以下、インパネ)に使用する接着剤においては、塗布工程自体を見直した開発に取り組みました。それまで、射出成型したパーツにスプレーで接着剤を塗布し、その上に表皮を貼り合わせていた接着工程を、あらかじめ表皮材に接着剤を流し込んでコーティングし、被着体であるパーツと接着する方法に変更したのです。それによって、スプレー塗布時の溶剤の大気中への飛散をなくすことができました。そして、接着剤自体もそれまで塩素を含有するクロロプレン系の接着剤を使っていたものから、被着体のパーツと同じオレフィン系(環境負荷の少ないポリプロピレンやポリエチレンと同系統)に変更することで、接着後のパネルをすべてオレフィン系に統一し(オール・オレフィン化)、リサイクル性も向上させています。

今後も、このように接着剤の安全性はもちろん、塗布工程にまで踏み込んだ提案が求められるようになるはず。そうしたニーズに対応できるよう、新たな視点を採り入れた商品開発を続けていきます。

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