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様々な分野で生き生きと活躍されている女性たち。各分野のプロである彼女たちの目から見た、健康、ライフスタイル、キャリアについて、広報の女性スタッフがお話を伺うインタビューシリーズです。 >> インタビュー一覧
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Interview vol.2 映画評論家 渡辺 祥子さん (後編)
 
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女優のキャリア:スターは企業家
その映画産業の中で、女優さんが走り続けるっていうのはすごく大変ですね。
ハリウッドって若さと美貌の世界なんですね。今、売れている女優って、みんな30代の半ばまででしょう?実力が伴って、若さが残っている人たち。女優の命は40歳までっていう説もあるんですね。40歳を超えた女優さんが役をつかむためには、そういう役がなければいけないから、結局自分で制作するしかないんですよ。売れている間にお金も貯め、スタッフも集め、自分で会社を作り、そこで制作していくっていうことが、一番楽な生き延びる道ですよね。そこまでいかない人達は本当に大変。40代の脇役女優で、舞台に立つと輝くような女優ってたくさんいるわけですよ。けれども、ハリウッド映画の大作って女の役も少ないから、なかなか使われるチャンスもない。インディーズ映画に出て、そこそこ頑張っていてもギャラはそんなにもらえないわけだし。“実力派”っていわれる女優さんが一番大変かもしれない。
一人一人が企業家にならないといけないんですね。
まさにそう。それがハリウッドの大スターです。お金を出して、自分を活かしてくれる監督を連れてきて、主演して…っていうスタイルですね。制作と主演っていうのは絶対にもう必需品。それは20〜30年代から分かっている人はいて、多くの人が自分のプロダクションを持っていますよね。「ユナイテッドアーティスト」という映画会社は、チャップリンと、映画監督のD・W・グリフィスと、ダグラス・フェアバンクスっていうチャンバラで有名な俳優と、“アメリカの恋人”って言われたメアリー・ピックフォードが、自分達が製作した映画を配給してもらうために作った会社ですよ。俳優は、スタッフや自分が組んでやりやすい俳優を抱えていますから、お金をどういう形で得るか?が課題になってくるわけです。大スターになると生き延びる道を考えるわけですよね。
女優さんが制作に関わるようになったのは、最近の流れですか。
私が一番最初に意識したのは、サリー・フィールドっていう女優さんですね。その人が70年代にアカデミー賞の主演女優賞を取ったんです。その時の彼女は30代の後半で、「女が女優として生きていくためにはやっぱり役が必要で、そのためには役を作らなければいけない。だから、私はプロダクションを持った」って言っていましたね。70年代から、ほんの少しずつだけれども女性の制作者は増えてきてるんです。フランス、ドイツは女性の監督が多いです。日本は少ないけど、今は増えてきています。今だと、『ゆれる』っていう映画を撮った西村さんっていう女性の監督。もうホントにかわいい人なんです!『かもめ食堂』の監督、荻上直子さんもすごく良いですよ。
女性の制作者が増える時期は、女性の自立を謳うような映画もありますか?
1977年に「ジュリア」っていうすごく有名な映画がありますよね。男性監督の映画ですが。リリアン・ヘルマンっていうアメリカの女性作家とジュリアっていうお友達との友情をベースに書いた実話のドラマなんです。ジュリアってリリアンよりも少し年上で、子供の頃からとっても勇敢なんです。それが大人になって、ヨーロッパに留学して反ナチ運動に身を投じているジュリアからリリアンに、「運動資金を運ぶのを手伝って欲しい」と連絡が来るんです。本当に危険な仕事だから怖かったら絶対に引き受けないで…って言われるんだけど、リリアンは友情のために引き受けるのね。それからの話がすごくスリリング。志のためには何をしても闘って生き抜くっていうジュリアの生き様がすごい。
あぁ観てみよう。とても面白そうです。
素晴らしいですよ。私、大好きでよく覚えていますよ。女優はジュリアをヴァネッサ・レッドグレイヴ、リリアン・ヘルマンをジェーン・フォンダがやっていて、二人が素晴らしいのね。ジェーン・フォンダ自身もベトナム反戦運動ですごく有名になった人なんですよ。北ベトナムを支援していたから“ハノイジェーン”なんてからかわれて、ずっとFBIの監視が付いていたんです。それと、着ているお洋服もかわいいんだけど(笑)。ヴァネッサのほうがアカデミー助演女優賞を取ったんだけど…私ね、二人が着ていた手編みのカーディガンとかね、自転車の形とかね、すごくかわいくて大好きなの(笑)。
最近だと、「デブラ・ウィンガーを探して」っていう映画がありますよね。女優さんが監督ですよね。ハリウッドで生き抜く女優さんの本音を語るというドキュメンタリーですけれど、あれは本音なんですか?観ていて面白いなぁと私は思ったんですけど。
女優はね、カメラが向けられた時に本音が有り得るのか?っていうと・・・ちょっと眉ツバかな?デブラ・ウィンガーは、別に身を隠していたわけでも何でもないのよ。ただ、映画に出てなかった、売れなかっただけの話なのね。それでも、みんなそこそこ本音は言っていますよ。特に40代初めの一番働き盛りで、プライドもある、でも仕事がないっていう人はね。あそこに登場した女優さんたちは、誰もが、あの人より私のほうが…って絶対思っているんじゃないかな?
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