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HIV(エイズウイルス)とともに生きる女性たちによるエッセイ集。
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エッセイ
 
「病院で」 / 綾
私は2ヶ月に1度、通院しています。体調は安定しているので、特に先生に相談することもなく、サラッと診察は終わります。私は特に時間が短い気がします。みんな、診察のときはどんな会話をしているのかな?

私は「先生」と名のつく方々を目の前にすると超緊張してしまいます。歯医者さんに行ってもカチンコチンです。先生をあだ名で呼んだり、友達のように気軽に話せる人たちがうらやましいです。冗談なんか言おうとすると逆にぎこちない空気が流れるし、一度、待合室でイメージトレーニングをして明るいモードで部屋に入ったことがあるのですが、先生がお忙しいオーラを出していたのでくじけました。やはり、人というのは相手が緊張していれば身構えてしまうし、もっと私のほうがゆる〜くしていればよい関係がつくれるのにな〜と思います。

ただ表面的にはこんな先生と私ですが、まだ診察をしていただいて間もない頃、先生のお人柄に惚れ込んでしまった感動的なエピソードがあるんです。その時に芽生えた私から先生への強い信頼の気持ちは今も変わっていないので、こんなことは実際には些細なことなのですが。

そして看護婦さんはいつも他愛無いおしゃべりに付き合ってくれて、病院での私の居場所をつくってくれます。どうしても聞いておきたいというほどのことでもないのだけれど、なんか気になる、心に引っかかっているということを自然に引き出して解消してくれて、時にはメールでも相談にのってくれる頼りになるお姉さんです。

こんな感じで、私の病気に対する安心感は病院の先生やスタッフの方々に大きく支えられています。ありがとうございます。
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