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HIV(エイズウイルス)とともに生きる女性たちによるエッセイ集。
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エッセイ
 
「オイスター・ガール」 / マリア
これはオイスター・ガールの物語だ。固く閉ざされた彼女の殻の中に真珠など入ってはいない。同じ村には他にもオイスター・ガールとオイスター・ボーイたちが住んでいたが、互いに顔を合わせることはなかった。普通の少年少女たちにとって、彼女は奇妙な存在だった。なぜなら、彼女がオイスターのように殻を閉ざした理由を知らなかった、あるいは、理由を知っていてもそれを受け入れる気になれなかったからだ。

でも、このオイスター・ガールはずっと殻に閉じこもっていたわけではない。遠い昔には多くの友人を持つごく普通の少女で、誰からも好かれる存在だった。そして彼女は、自分を愛してくれる友人すべてを必要としていた。

ある日、彼女はウイルスと出会った。そして彼女は殻に閉じこもってしまったのだ。

彼女には両親と姉という3人の家族がいた。どこにでもいる普通の家族。初めのうち、姉は彼女を受け入れられず、拒絶し、感染を恐れていた。グラスやフォークをはじめ、何ひとつとして彼女と同じ物を使おうとはしなかった。一方、父と母はどんなときも彼女を受け入れてくれた。彼らにとって彼女はいつまでたってもかわいい子供であり、恐れることなどなかった。

友人は彼女の変化を受け入れることができなかった。そして彼女は友人から孤立してしまった。もちろん自分の殻になど閉じこもりたくなかった。彼女は愛情と友情を求めていた。

時が流れ、彼女は他の人々と出会い、新しい友人ができた。とはいえ、それは非常にもろい友情だった。彼女は孤立することに慣れてしまっており、他人に心を開くことができなかったからだ。自分の人生に常に存在していた拒絶というものを彼女は恐れていた。どうせ自分は他人の目にはいつだって違った存在に映るのだと思っていた。そうしてオイスターのように、殻に閉じこもり続けるのだと。

そんな彼女にも、心からの愛情を注いだ2人の友人がいた。彼らもまた、異質な存在だった。彼らはオイスターではなかったが、周りの人々とは違ったのだ。しかし彼らは死んでしまい、彼女は見捨てられたような気持ちになった。孤独だった。

本当のところ、彼女が一緒にいてくつろげる相手は姪たちだけだ。子供の目に映る彼女は、奇妙でも異質でもない。姪たちは無条件に彼女を受け入れてくれる。オイスター・ガールは気楽に過ごせ、姪たちはそんな彼女を受け入れてくれた。まだ幼くかわいらしい3人の少女たちと共にいると、彼女はありのままの自分でいることができる。笑ったり、遊んだり、楽しんだり。自分がオイスターである気などしない。ただ普通の女の子でありたいと、どんなに望んだことだろう。愛情を感じ、受け入れられ、仲間がほしいと。彼女はいつの日にか変化が訪れることを待ち望んでいる。そして、誰もが違いを受け入れられるようになることを。

「すべての人はそれぞれ違っていて、しかも平等なのだ。」
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