HIV(エイズウイルス)とともに生きる女性たちによるエッセイ集。
「美しさと健康」 / マリコン
私にとって美しさは大切なことです。自分が美しくいられればなんとか自信が持てます。けれど私は「美は見る人の目の中にある」ということわざを信じていました。本当にそのとおりです。とはいえ、内面が美しければ、それが顔にも表れるものだと思っています。
自分がHIV陽性だと初めて知ったときに起こった出来事を少しお話ししましょう。あのとき私の世界は完全にひっくり返りました。深い悲しみにくれ、不安に襲われました。あえて言うなら、それは複雑な感情でした。なぜなら、そのとき友人の何人かは、いったい何があったのかと私にたずねたからです。私はとても陽気な人間ですが、自分がHIV陽性だと知ったときには、悲しみに包まれ、孤独を感じました。ネガティブな気持ちだったとも言えます。そして、私が悩んでいることに友人たちが気づいていたなんて信じられませんでした。私は、なぜわかるのかとたずねました。すると友人たちは、私の目を見ただけで、あるいは顔や振る舞いを見ただけでもわかる、と答えました。
たとえ心の中や頭の中に何かをしまい込んでも、結局すべて表に出てくるものだということが今ならわかります。そう悟って以来、これまでの人生で楽しかったひとときや幸せな思い出を、いつも心に思い浮かべるようにしています。それは家族や友人とともに過ごした時間だったり、一度しか会ったことのない人との時間だったりもします。そして自分の人生に起こりうるポジティブな出来事をいつも思い描いています。何だかんだ言っても、どんなネガティブな考えにだってポジティブな側面はあるものです。ですから幸せな日々を過ごし、すてきな気分でいましょう。そうすれば美しさが外見に表れるはずです。
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