HIV(エイズウイルス)とともに生きる女性たちによるエッセイ集。
「出会い」 / マリア
40年前、この世に生を受けたことが私の最初の出会い。
驚きに満ちた世界と出会い、そうした世界が反逆的な情熱で動いていることを知った。本能のおもむくまま快楽主義的に生き、愛にあふれた人生。
そしてウイルスとの出会いがあり、新たな人生 - 身体を病み、気分が良くてももはや健康ではない日々と出会った。
愛との出会い。スティグマとの出会い。
恐れとの出会い、あるいは出会いを避けること。拒絶への恐れを避けること。拒絶。 排除。他人から排除されること。自分自身を排除すること。孤独との出会い。出会うべきか、出会わざるべきか・・・、それが問題。
けれど、ささやかながらかけがえのないものがある夕焼け、小鳥のさえずり、荒々しい海、子供の笑い声、老人の微笑み、青空に映える若葉の緑、野原に咲き誇る真っ赤なポピー、映画のなかの人々の表情、犬のまなざし、他人の肌の感触、海の匂い、花々の香り、色彩・・・美との出会い。
私は何度でも立ち上がり、あらゆる困難を乗り越え、人生の素朴な喜びと再会する。人生と手を組み踊ることを、この世の微笑みを受け止めることを、ためらっているちっぽけな私。笑顔、そして涙。それでも、とにかくまだ生き続けている。夢を見続け、希望を抱いている。
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