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  インテリジェントバイク AL-14
人の力をアシストする技術で、体を動かす楽しさをもっと広げたい。
開発技術者:MC事業部 インテリジェント・バイク開発G グループ長 吉家 彰人

電動アシスト自転車の常識を超える持って運べるコンパクトサイズをめざす。

AL-14の開発背景について教えてください。
試作品とCADの設計画面を突き合わせて作り込んでいく。部品の共有化などにより、図面も複雑になっていく。
当社は、部品メーカーとしてオートバイ用のスプロケットとブレーキディスクの世界シェアNo.1の実績をもっています。その技術をもっと効果的にアピールするために、電動アシストユニット搭載のインテリジェントバイクのプロジェクトを1998年に立ち上げました。ちょうど、電動アシスト自転車が販売され始めた時期です。

開発コンセプトを教えてください。
当時、販売されていたのは、“ママチャリ”と呼ばれるシティサイクルに、こぐ力をアシストする電動ユニットを搭載したものが主流でした。
女性が扱うには重くて、置き場所も取るため、私たちがつくる電動アシスト自転車は、この扱いにくいイメージを大きく変えるものにしたかった。自由で乗るのが楽しくなる、そんな乗り物をめざして、コンパクトに折りたためる電動アシスト自転車を開発コンセプトに決めました。車に自転車を積んで旅行に行き、そこで気軽にサイクリングできる、そんなイメージを思い描いていました。
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自然な乗り心地を実現する、技術を感じさせない機械技術を追求。
開発段階で最も苦労したのはどんなところですか。
いままでにないコンパクトな電動アシスト自転車にするとなると、駆動をサポートするユニット部分を小型にしなければなりません。ユニットの中でとくに小型化が難しかったのが、人がペダルを踏んだ力を測定するセンサーです。このセンサー部分の開発については、私ともう一人の開発担当の2名で取り組んだのですが、従来のやり方にとらわれず、まったく新しい発想で挑むことにし、お互い競うようにアイデアを出し合いましたね(笑)。でもその結果、部品の共有化や逆回転を防ぐラチェット部分への独自の工夫など、それぞれの優れたアイデアを取り込んで小型化を実現。
特許を取得している小型センサー。この小さな機械にたくさんのアイデアが詰め込まれている。
このセンサーの小型化技術では、特許も取得することができました。

今回の商品で最もこだわったのはどこですか。
小型化した電動アシストユニットを自転車の中央に取り付けることで、操縦しやすく、安定した乗り心地を実現しています。これは、自動車のエンジンを中央に置くことで、重心を安定させるミッドシップレイアウトを意識しました。そして、もう一つこだわったのが乗り心地。アシスト自転車特有の後ろから押される感じを極力なくし、自分の力でこいでいることを実感できるものをめざしました。一言で言えば人と自転車の一体感。そのために、何度も自分で試しながら、ペダルを踏み込んだ力を計算してアシスト力を決定するソフトウェアのパラメータを細かく設定していきました。
デザイン面では、オリジナルの自転車の形を活かし、取り付けた電動アシストユニットが自転車のパーツとして馴染んで見えるよう配慮しています。いつでもどこでも乗り回せる軽快なイメージを出したかったからです。ちょっとしたこだわりですが、サドルの下にあるバッテリーは、自転車に取り付ける小物入れの形を意識してつくっています。
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あらゆるメカニズムへの興味が、開発につながる。

受賞の感想とこれからの目標を教えてください。
いつでもどこでも気軽に乗れるコンパクトな電動アシスト自転車、といういままでになかったコンセプトが評価されことが、うれしかったですね。デザインは機能であり、その機能を支えるのが技術。そういう意味でも私たちの努力が実を結んだのだと受け止めています。今後は、電動アシストの技術を活かし、自転車以外のものにも挑戦したいですね。たとえば、手で押す力をサポートする車いすなど、体力が少し衰えてしまった高齢の人でも、機械の力を使うことで、負担を軽減し、動きをスムーズにできるようなものづくりをめざしています。どんな商品を開発することになっても、やはりどこにもない商品であることにこだわっていきたいです。
iの「・」が人の頭を表し、bとeが自転車の前輪と後輪をイメージ。このロゴも吉家氏が考案した。
1987年入社。MC事業部で金型の内製化などに携わった後、インテリジェントバイク事業の立ち上げに参加。小型自転車だけでなく、マウンテンバイクなどのスポーツサイクルに搭載するユニットも手がけている。インテリジェントバイク AL-14
小型・軽量のリチウムイオンバッテリーとコンパクトなアシストユニットによる世界最軽量クラスの電動アシスト自転車。
 
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