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  Ora2ハブラシ〔ミラクルキャッチ毛〕・〔スパイラルキャッチ毛〕
基本要素を突きつめて考えていけば、その商品だけがもつデザインに出会える。
開発デザイナー:製品開発部 メカニカル製品課 山本 淳

基本デザインを生かしながら、デザイン、機能の完成度を高めていく。

Ora2ハブラシのリデザインの背景について教えてください。
Ora2が初めて世に出たのが、1999年です。その間にハブラシのトレンドも変化してきました。消費者調査でOra2ハブラシが好印象を得ていたので、基本デザインを生かしながら、より時代に合ったデザインを目指しました。

デザインに反映させたテーマはあったのですか。
キーワードは、コンパクト&スリム。Ora2ブランドのターゲットである20、30代女性に合わせて全長を短く薄くして持ちやすくし、ヘッドを小さくして口の中で動かしやすくしました。
戦略デザイン室や開発部と何度も打ち合わせを重ね、デザインを詰めていく。
全体的なバランスとしてめざしたのは、ロングネックを意識したスマートなプロポーションです。

デザインと機能性を両立する上で、もっともこだわった部分はどこですか。
指当の部分ですね。今回は、指当にあたる部分をロングネックから続く曲線を生かして、なめらかなふくらみをもたせています。実はこの部分を平らにした方が、指当として使いやすいのでは、という意見もあったのです。しかし、丸みをもたせることでやわらかいイメージを表現していること、そしてこのふくらみ自体が持ちやすい指当の機能をもっていることを伝え、この形で進めることができました。
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シンプルさを追究し、本質を表現する“Less is more.”の考えを具現化。
デザインをする時には、どんなことを心がけていますか。
“Less is more.”という言葉をご存知でしょうか。装飾を省けば省くほど、そのものの本質が現れ、より豊かな表現になるという建築家ミース・フアン・デル・ローエの有名な言葉です。デザインや建築の世界だけでなく、単純なものほど訴える力が強いという一般化した解釈でも使われます。私の大事にしている言葉で、今回、デザインをする上で何度も思い起こした言葉です。

今回のデザインにも“Less is more.”の考えが反映されているわけですね。
今でも大事に持っているのが、初期の試作品。手作りで仕上げた一品で、作るのに10万円ほどかかったという。
そうです。シンプルさを追究することは、デザイン的なおもしろさを際立たせることでもあるのです。Ora2ハブラシのデザイン的なおもしろさって「コントラスト」だと理解しています。さわっていただくとより分かりやすいですが、上半分が透明でツルッとした表面、そして膨らみを帯びた形状。それに対して、下半分はシボ加工という表面処理を施して半透明とし、グリップ力のある少しザラッとした手触りで形状も平坦です。シンプルさを追求したことで、単一の素材と色という条件のもと、表面処理や形状に変化をつけた2つの異なる要素の対比が引き立ったと思います。

デザインをする時はどのように発想するのですか。
Ora2らしいカタチってなんだろうとか、どうすれば使いやすくなるんだろうということをあらゆる方向から考えます。当然スケッチを描いたりもするわけですが、あえて描かずに漠然と商品の雰囲気や方向性を頭の中に漂わせながらじっと考えることも多いです。描くことで、考えが縛られて、発想が広がらないことがあるので。そうして集中して考えていると、デスクを離れて息抜きをしている時や別のことを考えている時に、デザインや機能などいろんな要素が合わさったイメージがふっとひらめくのです。こうした過程を繰り返して、形にしていきます。
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いいデザインは使う人を知ることで生まれる。

前回グッドデザイン賞を受賞した商品についても教えてください。
<バトラーハブラシ#025M、S>
もともと、好評を得ていたバトラーシリーズだけに、デザインするのが非常に難しかったですね。結局、バトラーの良さをそのまま進化させていくことにしました。コンパクトヘッド、ロングネック、ストレートハンドの要素をさらに徹底しました。特にペングリップ式での持ちやすさを追究するために、やや太めでスクエアなハンドル形状がポイントです。

<G・U・Mデンタルブラシこども#66(仕上げみがき用)、#76(乳歯期用)、#87(永久歯期用)>
サンスターの子どもハブラシを統合するフラッグシップモデルをめざしました。そのために聞き取り調査を実施して、子どもにとって、またお母さんにとって使いやすいハブラシとはどんなものだろう、と考えることから始めました。また、子どもの口腔内に関する文献を参照したり、手の大きさや顎の大きさなどを計測したデータを蓄積し、科学的なアプローチにも力を入れてデザインしました。
頭の中のイメージをスケッチに落とし込む。Ora2のアイデアも、このノートから生まれた。

最後にこれからの目標を教えてください。
今回の受賞は素直に喜んでいます。今後は、パッケージまでを含め、トータルにデザインを手がけていきたいと考えています。もちろんめざすのは、“Less is more.”の考えを貫き、シンプルで商品の本質を捉えた使いやすい商品の提案です。今回の受賞に満足することなく今後も頑張っていきます。
1994年入社。1999年に初代Ora2ハブラシのデザインを手がけ、グッドデザイン賞を受賞する。その後、バトラー#025ハブラシとG・U・Mの子ども用ハブラシ等も受賞。今回の受賞が5度目となる。Ora2ハブラシ女性の小さなお口でも無理なく磨くことができる小さくて薄いヘッドとロングネック仕様。ミラクルキャッチ毛とスパイラルキャッチ毛が落ちにくい歯垢を除去します。
 
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