Q:歯肉から血が出るのは歯周病が原因ですか?
A:
歯肉からの出血は、歯周病の初期から歯が抜けてしまう末期までの間、常にある典型的な歯周病の症状です。
歯周病菌に対する生体側の防御反応(免疫反応)を担う防御細胞(白血球、マクロファージ、リンパ球)のうち最前線で働くのは白血球です。歯周病菌が歯周組織に進入してくると白血球をその前線(歯周組織)に送り込むために、歯肉内部に毛細血管の網が張りめぐらされます。そのため、歯肉は赤味を帯びて、ちょっとした刺激でも出血し易くなるのです。
また、歯周病全体に占める割合は少ないのですが、出血しないタイプの歯周病(早期発症型歯周炎あるいは侵襲性歯周炎ともいう)もあります。このタイプの歯周病では、歯周病菌が歯周組織を攻撃しても身体が白血球を患部に送ることをしません。したがって、毛細血管網が形成されないので、歯肉が赤くならず、出血もありません。しかし、歯周病自体は確実に進行し、歯槽骨の吸収が起こります。歯がぐらついてくることによって初めて歯周組織の異常に気がつくことになります。このように歯周病になっていることに気付かずに進行する悲劇的なものは例外として、一般に『出血』は歯周病の徴候を教えてくれるありがたいサインだと認識することができます。
イラスト提供 : 岡山大学 |
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